都内・東京芸術劇場にて25日、「日本映画批評家大賞」の授賞式が開催され、声優の渕上舞が『ガールズ&パンツァー 劇場版』の主人公・西住みほ役で新人声優賞を受賞した。
渕上は、「作品が始まった時にはうまくいかないことが多くて、『これが声優人生最後の作品なのかな』と思っていました。今、大切なキャラクターたちと出会うたびに、あの時やめなくてよかったなという気持ちになります」と語り、自身にとって『ガルパン』が特別な作品であることを明かした。そして、「これから先も、できるだけ長く西住みほといっしょに歩んでいけたら」とキャラクターへの愛を語った。
受賞理由について、選考委員を務めたテレビ東京アニメ局局長・川崎由紀夫氏は、「キャラクターの内に秘めた芯の強さと渕上さんの演技の太さが見事にマッチし、数多くの個性がひしめく作品の中で、ひと際際立った存在感を示しています。スピード感、緊張感あふれる場面から、静寂の中でしっかり伝えなければならない場面にいたるまで、実にうまく演じている」と解説。
さらに川崎氏は、「渕上さんは、演じるキャラクターが増えれば増えるほど、内に持つ引き出しの多さを感じさせてくれます。また、歌やイベントへの参加など、仕事に対する姿勢を評価する声も多く聞かれます。これからもたくさんの役が待っています。渕上さんならではの仕事を見せていってください。さらなる活躍を期待しています」とエールを送った。
2015年11月に公開が開始された『ガールズ&パンツァー 劇場版』。2016年5月22日時点で、累計動員数1,207,473人、累計興行収入2,021,490,984円という驚異的なヒットを記録している。授賞式には、作品の舞台となった茨城県・大洗町のイメージキャラクターであるアライッペも駆け付けた。