JR東日本秋田車両センター所属の583系(6両編成)が26~27日、団体臨時列車として秋田~大阪間(車中1泊)を走行した。583系の現役車両はこの1編成のみ。28~29日には、「ニコニコ超会議号2016」として大阪~海浜幕張間を走る予定だ。

583系の団体臨時列車が大阪駅へ

特急形寝台電車583系は国鉄時代の1968(昭和43)年にデビューし、昼行特急列車・寝台特急列車などで昼夜問わず活躍した。最後の定期運用は大阪~新潟間の急行「きたぐに」で、2012年3月の臨時列車化を経て引退。現役車両はJR東日本秋田車両センターに残る臨時列車用の1編成のみとなっている。

4月26~27日の団体臨時列車と、4月28~29日に運行される「ニコニコ超会議号2016」の旅行企画・実施はともに日本旅行。今回は同社の企画ツアー「583系夜行列車 秋田~大阪の旅」として運行された。秋田駅を26日夕方に発車した後、酒田駅・長岡駅経由で走行し、翌27日の14時すぎ、ほぼ定刻に大阪駅に到着。特別なヘッドマークなどはなく、「臨時」の幕を掲げての走行だった。583系最後の現役車両の走りをひと目見ようと、平日にもかかわらず多くの鉄道ファンが沿線に集まっている様子だった。

583系を使用した「ニコニコ超会議号2016」は、幕張メッセを中心に4月29日から開催される「ニコニコ超会議2016」に向けた特別ツアーとして運行。4月28日20時0~30分頃に大阪駅を発車した後、京都駅経由で東京方面へ向かい、海浜幕張駅到着は翌29日10時10~40分頃を予定している。過去4回と同様、今回も向谷実氏(音楽プロデューサー、ミュージシャン、音楽館代表取締役社長)の監修でツアーが実施される。