西日本や東海地方、関東南部などで桜が見頃を迎え、2日は天候にも恵まれたことから、各地とも花見客などでにぎわったという。奈良県を中心に桜の名所を多数擁する近鉄沿線でも、花見客・観光客らが桜と電車の風景を楽しんだ。
大阪と奈良を結ぶ近鉄奈良線、京都からの近鉄京都線・橿原線でも、満開の桜のそばを特急列車などが走行。22000系「ACE」リニューアル車両も見ることができた。
22000系「ACE」は昨年末から車両のリニューアルが開始された。外観は近鉄特急の代表的なカラーリングだったオレンジ・紺から、クリスタルホワイトとブライトイエロー、ゴールドの帯の新たなカラーリングに変更。車内も一新された。2019年度までに22000系の全車両をリニューアルする予定で、その他の汎用特急車も今年4月以降、22000系リニューアル車両と同様のカラーリングに順次変更するという。
近鉄奈良線では、22000系「ACE」リニューアル車両に加え、同社の5800系に開業当時の車両の塗装を施した「ヒストリートレイン」も走行。相互直通運転を行う阪神電気鉄道の車両も頻繁に行き来していた。沿線の花見スポットでは、花見客に加えて鉄道ファンらも多く集まり、桜と電車の風景を写真に収めていた。
近鉄橿原線沿線も各地で桜が満開となり、美しい桜並木と歴史的な建造物の中を走る電車の風景を見ることができた。観光を目的に訪れた人々も、電車が来るのを待ってから桜との風景写真を撮影している様子だった。
なお、近畿日本鉄道は4月22日までの期間、南大阪線・吉野線(大阪阿部野橋~吉野間)で吉野山の桜鑑賞に便利な列車を運行。臨時の特急・快速急行も設定される。吉野方面の列車は橿原神宮前駅で橿原線の列車とも接続している。