大井川鐵道は、昭和10~30年代製造の旧型客車に乗って新金谷~千頭間を1日に3往復する「長距離鈍行列車ツアー」を企画した。総乗車距離は223.2km、総乗車時間は10時間57分に及ぶ、「乗り鉄」向けの企画だ。
ツアーでは、国鉄時代の旧型客車4両を使用。スハフ42-186・オハ35-22・オハフ33-469・オハニ36-7の4両になる予定だという。大井川本線電化時から在籍するE10形E101電気機関車が牽引する。
ツアーは4月23日9時48分に新金谷駅を発車してスタート。3往復目の列車が20時45分に新金谷駅に帰着して終了となる。途中下車も可能。国鉄時代を再現するため、昭和の長距離鈍行列車の名物である長時間停車(通称「ドカ停」)を行程中にあえて設定する。
乗車中は、電気機関車の重々しいモーター音やレールの継ぎ目を通過する際のジョイント音、車内では流れる「ハイケンスのセレナーデ」の放送用チャイムなど、さまざまなサウンドも楽しめる。一部の客室内のスペースには、国鉄時代のキャンペーン「いい旅チャレンジ20000km」のポスター2種類が掲出され、雰囲気を盛り上げる。静岡駅の人気駅弁の予約販売も行う。
旅行代金は大人1万2,000円・こども6,000円。募集人員は80名。大井川鐵道ウェブサイトのみでの受付となり、応募多数の場合は抽選。申込期間は4月3日11時30分から4月5日18時まで。