フジテレビ"ノイタミナ"ほかにて4月7日より放送を開始するオリジナルアニメ『甲鉄城のカバネリ』の特別先行版『甲鉄城のカバネリ 序章』が新宿ピカデリーにて公開され、上映後にはメインキャストたちが舞台あいさつを行った。

左から来栖役の増田俊樹、菖蒲役の内田真礼、無名役の千本木彩花、生駒役の畠中祐、逞生役の梶裕貴、美馬役の宮野真守

『甲鉄城のカバネリ』は、蒸気機関が発達した島国「日ノ本(ひのもと)」を舞台に、鋼鉄の皮膜に覆われ、心臓を撃ち抜かないかぎり滅びない”カバネ”の脅威に対抗すべく各地に「駅」と呼ばれる砦を築き、その中で生き延びていく人たちの姿が描かれる。ぶ厚い装甲に覆われた蒸気機関車・駿城(はやじろ)や顕金駅(あらがねえき)で生活する蒸気鍛冶の少年・生駒。彼はカバネを倒すため独自の武器"ツラヌキ筒"を開発し、いつか自分の力を発揮できる日が来るのを待ち望んでいる、といったスチームパンク・サバイヴ・アクションとなっている。

上映後に登壇したのは、生駒役の畠中祐、無名役の千本木彩花、菖蒲役の内田真礼、来栖役の増田俊樹、逞生役の梶裕貴、美馬役の宮野真守。今回、1話から3話までの先行上映だが、宮野演じる美馬は未登場で、加えて公式サイトでも姿が隠されているキャラクターのため、宮野本人も「わたくし宮野、まだ本編に出ておりません、なんでここにいるんだ!」とイベントに呼びだされたことを不思議がっていた。

また、本作の見どころについて尋ねられると畠中は「電車やスチームパンク、それにアクション。男の大好きが詰まっている作品です」と熱弁。あまりにも熱が入りすぎていたのか、千本木からマイクが手汗でぬれているのを指摘されていた。次いで内田は「(自身演じる)菖蒲も和服を着ていますし、和の世界観が気になっています」と、かつて舞妓を目指していた彼女ならではの感想を寄せていた。増田は「オーディションを受ける時に荒木哲郎監督から、『かっこいい男とはなんだろう』をテーマにして描いていきたいと言われました。この監督の作品は、客や演者に対して問いかけ、殴りかけてくるような作品だと感じました。なので、ぜひ出演したかった」と力強く語る。

各キャストが真面目なコメントを残す一方、自身のキャラクターが明かされていないため何も語ることのできない宮野は終始自由だった。「ご存知の通り、私がカバネ役の宮野です!」と、自己紹介からエンジンは全開。美馬はどういったキャラクターか、というシルエットクイズが出題された際は、「美しい馬と書いて美馬、つまり下半身は馬です!」との発言にはキャスト陣から総突っ込みが入る。マイクトラブル発生時には肉声をシアター中に響かせたり、隣にいる梶のマイクを奪ったりとやりたい放題だが、メンバーのムードメーカーとして愛されているのが十分に感じられた。

最後に、「貫け、鋼の心を」というキャッチコピーに合わせ、「今年貫こうと思うことは?」という質問に対し、梶の「昨日、畠中くんから『この作品が終わったら燃え尽きる、そのくらいの覚悟で頑張ります』とLINEがきて、この主役について行き、僕も全力で頑張りたいと思いました」というコメントで締めくくる。……と思いきや、「僕も貫いていきたいと思います、梶くんへの愛を!」とカットインする宮野への声援に包まれながら先行上映会イベントは幕を下ろした。