「クラブメッド」にはファミリーのリピーターが多い。今回、クラブメッドの協力でインドネシア・バリの「クラブメッドバリ」を取材する機会を得たので、その魅力をお伝えする。クラブメッドバリには、小さな子ども連れの旅行でも、親も子どもも最大限に楽しめる工夫が詰まっていた。

リゾートに着けばお財布要らず

世界各国約80カ所のリゾートで展開しているクラブメッドはフランス発のリゾート企業。その特徴の1つに、オールインクルーシブというシステムが挙げられる。旅行代金に渡航費や宿泊代、滞在中の食事やアルコールを含むドリンク、アクティビティ代が含まれ、追加の出費を気にする必要はなし(一部のアルコールやオプショナルツアーは除く)。つまり、リゾートの中ではお財布要らず。これはママにうれしいシステムだ。

インドネシア・バリにある「クラブメッドバリ」。日本から直行便が出ており、バリの空港からも専用送迎車で20分ほどとアクセスがよい

さらには、G.O(ジーオー: ジェントル・オーガナイザーの略)と呼ばれるクラブメッドのリゾートで働くスタッフの存在も大きい。世界中から集まったG.Oがレセプションやレストラン・バー、ブティック、託児施設などで働き、夜には各分野のG.Oがシアターに集結。「G.Oショー」と呼ばれるエンターテインメントショーで活躍する。G.Oは一般の宿泊客と同じレストランを利用するため、ランチやディナーでは「一緒にいいですか? 」と声をかけてきて、共に食卓を囲むことも多い。

慣れない人は驚くかもしれないが、これがかなり楽しい。滞在日数を重ねていくにつれ、G.Oとも仲良くなっていくのでまるで友達のように話せる。リピーターだという宿泊客に聞いてみても、「他のリゾートだとロングステイで飽きることがあるけど、クラブメッドはG.Oもいるから飽きない」なんて声が多い。

さて、バリ島へのアクセスだが、東京・成田空港から直行便が出ており、7時間半で到着。2015年より日本人は到着ビザが不要になり、入国手続きが簡素化されたのも利用しやすいポイントだ。クラブメッド・バリは、バリ島の中でも高級リゾートの立ち並ぶヌサドゥア地区にあり、空港からはリゾート専用送迎バスで20分程。他のクラブメッドと比較しても空港からのアクセスは抜群。「直行便&空港からの近さ」という点でも小さな子どもがいるファミリーに人気だ。

リゾートの敷地面積は約20ヘクタールと広大で、全長1.7㎞のパウダー・サンド・ビーチに面している。敷地内には「プラ」と呼ばれる小さなヒンズー教寺院もあり、バリ島ならではの雰囲気が楽しめる。

リゾート前に広がるビーチ。ビーチにはバーもあり、こちらでのドリンクももちろん旅行代金に込み! (一部アルコールを除く)

クラブメッドバリでは、ウインドサーフィンやシュノーケリング、水中エアロビクスといったマリンスポーツに加え、ヨガやアーチェリー、ゴルフ(6ホールショートコース)など様々なスポーツプログラムが用意されており、前述の通りオールインクルーシブということで基本的には追加料金不要。ブッフェスタイルのメインレストランの他、コース形式で楽しめるスペシャリティレストラン、昼から営業しているバーがある。スペシャリティレストランはメインレストランとは営業時間をずらして朝食や昼食も提供しているため、朝寝坊してもOK。好きな時間に食事がとれる。バーは、G.Oショーが始まる20時過ぎ頃から盛り上がりだし、深夜まで営業。夜になるとG.Oもバーに集まってくるので、仲良くなったG.Oとお酒を飲むのも楽しい。

どのクラブメッドでも、バースペースはリゾートの中央部分に位置する。ディナータイム後はDJも入ったりして毎晩盛り上がる

リゾート内にある「マンダラ・スパ」。日本にも進出しているが、やはり本場の施術を受けてみたい

さらには本場「マンダラ・スパ」もリゾート内にあり、こちらはぜひとも受けていただきたい。以上のように、広大な敷地内にはリゾートから出る必要が無いくらいの設備が整っている。滞在中、リゾート内でひたすらのんびりするのもよし。エレファントライドや寺院観光などのオプショナルツアーも用意されているので、そちらも申し込んでアクティブに過ごすのも良し、だ(ただし、スパやオプショナルツアーは要追加料金)。

ファミリーにとっての最大の魅力は?

今回の取材ツアー、担当編集Hと2歳になる娘、筆者というメンバーで参加している。編集Hは大のクラブメッドファンで、プライベートでも子どもと既に2回利用しているという。お気に入りポイントを聞くと、「オールインクルーシブもG.Oももちろん魅力だけど、ベビークラブやプティクラブの存在! 」と言い切っていた。

クラブメッドには、生後4カ月から17歳まで利用できるチャイルドケアサービスがある。生後4カ月から23カ月は「ベビークラブ」、2歳~3歳は「プティクラブ」、4歳~10歳は「ミニクラブ」、11歳~17歳は「ジュニア・クラブメッド」(ベビークラブとプティクラブのみ有料)。長いフライトを経て到着したリゾート、昼からお酒も飲みたい。思いっきりウォータースポーツを楽しみたい。そんな親の希望をかなえるのがこのサービスなのだ。

「プティクラブ」の様子。看護師や保育士の経験を持つ専門のG.Oがいるので安心

もしかしたら、「旅先で子どもを預けるなんてかわいそう」という意見もあるかもしれない。それぞれの家庭の方針があるのでなんともいえないが、利用経験者である編集Hは「ベビークラブのときは昼寝している時間が多かったけれど、プティクラブになると各国のお友達と一緒に遊んで本当に楽しそう。プティクラブで2,3日過ごすと、突然英語の歌を歌いだして驚いたが、他の国のお友達が歌っているのを聞いて覚えたみたい」と話していた。

ランチやおやつは他のお友達と一緒に。アレルギー対応もしっかりしてくれる

ある日は、おやつパーティがプログラムに盛り込まれていた。素敵なブッフェ台が設けられ、子どもはマカロンやマフィン、クッキーをパクパク!

ちなみに、メインダイニング内にはベビー用スペースがあり、哺乳瓶の煮沸も可能。専用冷蔵庫内には離乳食やヨーグルト、ミネラルウォーターなどが。電子レンジで離乳食を温めることもできる。追加料金なしで、ベビークラブやプチクラブに申し込んでいなくても利用できる

今回の滞在でもプティクラブを利用したが、日本人客が多いリゾートには日本人G.Oも多いので安心。今回はプティクラブにも日本人G.OのNAOKOさんがいて、さらに心強かった(ただし、G.Oは1つのリゾート専属ではなく、その他のクラブメッドのリゾートへ異動することもある)。子どもは初日こそグズグズと泣いていたが、夕方迎えに行くと他のG.Oやお友達と一緒に大きな声で歌っていてハイテンション。外国人のお友達に一生懸命日本語の歌を教えていた。

朝になると、「NAOKO先生に会いに行くの」と張り切ってプティクラブへ。夜は、NAOKO先生も一緒に食事を楽しんだ。この記事執筆時は帰国してから2週間ほどがたっていたが、「クラブメッドバリの写真を見ては、娘が『NAOKO先生に会いたい』といっている」と編集H。それほど楽しい時間だったのだろう。

ちなみにクラブメッドバリのプティクラブでは、「せっかく自然豊かな環境なので、できる限り外遊びをさせる方針」とのこと。プティクラブ併設の幼児用プールでの水遊び、リゾート全体を活用した宝探しゲーム、芝生の広場での"泡パーティー"など盛りだくさん! 夕方のお迎え時、子どもはキャキャッとはしゃぎながら本当に楽しそうに遊んでいたのが印象的だ。

続く後編では、クラブメッドバリのレストラン情報をはじめとした施設詳細をお届けする。

プティクラブを利用しつつ、親子の時間もしっかり確保。メリハリをつけて利用したい

取材協力: クラブメッド