東武鉄道は3月26日、東武アーバンパークライン(野田線)でダイヤ改正を実施する。利便性向上・沿線価値向上をめざし、新たに大宮~春日部間で急行運転を開始するほか、平日の列車増発・運転区間延長、最終列車の繰下げなどを行う。

東武アーバンパークライン(野田線)60000系

新設の急行は、日中時間帯を中心に大宮~柏間(一部列車は船橋駅発着)で運転。大宮~春日部間は途中の岩槻駅のみ停車し、春日部駅以東の区間は各駅に停車する。

平日の下り急行(柏方面)は大宮駅9時41分発から16時41分発まで、上り急行(大宮方面)は春日部駅9時1分発から16時38分発まで、土休日の下り急行は大宮駅9時11分発から20時51分発まで、上り急行は春日部駅7時34分発から20時45分発まで、いずれも約30分間隔で運転。急行が走る時間帯、大宮~春日部間の普通を毎時上下2本新設し、現行の本数(毎時上下6本)を維持することで急行通過駅の利便性も確保する。

急行運転の開始にともない、大宮~春日部間の所要時間は最速14分となり、現行の普通(所要時間約21分)より最大7分短縮。大宮~柏間も急行の利用で最速55分(現行の普通は約63分)となる。埼玉県随一の商業拠点であり、新幹線をはじめJR各線に接続する大宮駅への速達性を高めるとともに、沿線各駅への利便性向上も図る。

東武アーバンパークラインではその他、現行の野田市駅6時22分発・大宮駅7時7分着の列車を柏駅5時58分発・大宮駅7時7分着とするなど、平日早朝から朝にかけて一部列車の運転区間延長も実施。平日朝ラッシュ時間帯には、単線区間である春日部~運河間の列車の行違いの設定を見直し、一部列車の柏駅から大宮駅までの所要時間を最大4分短縮するという。平日夕方から夜間にかけて列車増発も行われる。

七光台~柏間では平日の最終列車が繰り下げられる。現行の大宮駅23時40分発・七光台駅0時19分着の列車を柏駅まで延長することで、七光台~柏間の下り最終列車を15分繰下げ。現行の柏駅0時26分発・七光台駅0時52分着の最終列車の後に柏駅0時37分発の列車(七光台行)も新設し、柏~七光台間の上り最終列車を11分繰り下げる。