Airbnbはこのほど、2016年に訪れるべき16の地域を発表。アジアの様々な地域がランキング上位を占め、大阪城といった歴史的な遺産や、商店街、食い倒れ大阪を代表する市場などで人気の大阪市中央区が圧倒的首位となった。

大阪市中央区の裏道を散策しつつ、大坂城を楽しむ

ランキングは2015年にAirbnbを利用した4,000万人以上の宿泊客の旅行パターンを分析し、2015年中に人気が急上昇した地域を選定した。Airbnbホスピタリティ担当責任者のチップ・コンリー氏は、「Airbnbを利用する旅行者は冒険好きで、今まで人が訪れていなかったエリアを見つけトレンドを創り出す人たちです。そうする中で彼らは、かつて観光では恩恵を受けることのなかったローカルな喫茶店や商店を訪れることになり、地元ならではの体験することができます」とコメントしている。

2016年に訪れるべき16の地域
1. 大阪、中央区(日本) - 7,000%増(※)
2. バンコク、バンランプー(タイ) - 1,230%増
3. クアラルンプール、ブリックフィールズ(マレーシア) - 1,200%増
4. ボルドー、カピュサン(フランス) - 960%増
5. アテネ、コウカキ(ギリシャ) - 800%増
6. セビリア、トリアナ(スペイン) - 770%増
7. ハンブルク、ハンマーブローク(ドイツ) - 415%増
8. オアフ島、カネオヘ(米国) - 320%増
9. フォルタレザ、メイレーレス(ブラジル)- 285%増
10. メキシコシティ、ローマ・スール(メキシコ) - 275%増
11. ダラス、オークローン(米国) - 260%増
12. ジョージア州アトランタ、ポンシー=ハイランド(米国) - 240%増
13. ブダペスト、第7地区(ハンガリー) - 145%増
14. バリ島、ブキット半島(インドネシア) - 130%増
15. メルボルン、リッチモンド(オーストラリア) - 126%増
16. ブエノスアイレス、コンスティトゥシオン(アルゼンチン) - 125%増

また、2016年に訪れるべき16の様々な地域の共通テーマとして、同社は「アート」「食」「野外体験」「ショッピング」を挙げている。

アートに関しては、メルボルンのリッチモンド地区のように路上アートで有名な地域やメキシコシティのローマ・スールにあるヴァーティゴ・ガレリアのような、興味深い混在型のギャラリー/パフォーマンス・スペース/ショッピング体験を求めている人が多いとしている。

食へのニーズは高級レストランでも露店でも高まっているという。手軽で安くておいしい食べ物はアジアのホーカーセンターから米国のフードトラック、中南米のストールなど、一方で、ブエノスアイレスのコンスティトゥシオンでは科学的調理スタイル「分子ガストロノミー」に影響を受けたレストランに訪れ、ボルドーのカピュサンでは芸術的なフランス料理を堪能するなどの高価格帯の料理も人気という。なお、エリアに関係なくほとんどの人がその必要性を認めるのがコーヒーとのこと。

街歩きにショッピングにアクティビティに、旅行者の興味は尽きない(写真はイメージ)

野外体験として、人々は地域の文化に浸るために入り組んだ路地をあてもなく散策し、また、長距離のハイキングに出掛けるなどして自分の足で歩き回っているという。例えば、テキサス州ダラスのオークローンでケイティ・トレイルをジョギングし、大阪市中央区の裏道を散策し、スペインはセビリアのトリアナでウォーターフロント沿いのベティス通り辺りをぶらつくなどの楽しみ方があるという。

ショッピングでは昔ながらのモールのほか、ブダペストの第7地区(ハンガリー)やジョージア州アトランタのポンシー=ハイランドのように、地元の職人が集まってユニークな品物を売っている近隣エリアを探索する人も増えているという。

※Airbnbに登録のあるリスティングに滞在した2014年対2015年ゲスト数の成長率