2014年のオリコン作家別売上ランキングにて第1位を獲得した作家・西尾維新氏の代表作〈物語〉シリーズ。その最初の物語である『傷物語』の劇場アニメ3部作第1部『傷物語〈I鉄血篇〉』が2016年1月8日(金)より公開開始となり、TOHOシネマズ新宿では初日舞台挨拶が行われた。

舞台挨拶には主人公・阿良々木暦役の神谷浩史、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード役の坂本真綾、羽川翼役の堀江由衣、忍野メメ役の櫻井孝宏が登壇。満員の観客に盛大な歓声と拍手で迎えられ、初日を迎えた今の心境や収録当時の裏話などが語られた。

(写真左から)堀江由衣、神谷浩史、坂本真綾、櫻井孝宏

■完成した本篇を観た感想

神谷浩史「映画が始まってから終わるまで、本編三部作全部観たと感じるくらいの疲労と同時に、スゴイ作品を観たんだ! というのが第一印象でした。2007年に『化物語』の第1話を初めて観たときも同じような衝撃を感じ、同シリーズで2度もこのような体験をさせられたことに感動を覚えました」

坂本真綾「アフレコの時に完成に近い絵は見ていたのですが、実際に完成したものを見ると何段階もブラッシュアップされていて、驚くことばかりでした。BGMや音楽の付け方が独特で、それが世界観を作っているなと思いました。また、全体を通して余白を大切にしている作品なので、表情・動き・音楽で魅せていくので、それにより作品により引き込まれました」

堀江由衣「最初は家で一人で観たんですが、すごく怖いと感じました。得体の知れないものとの出会いを見てしまったという感じがしました。普通の頃の阿良々木くんが新鮮でしたし、ここが全ての始まりなんだと思うと、感慨深かったです」

櫻井孝宏「スクリーンで音響もきちんとした空間で観たのですが、凄いものを観て、凄いものを作って、凄いものに参加したんだというような、一言では言えない、色んな感情を呼び起こされました。まだまだ先があるんだと思わせてくれる瞬間を見た感じがしました」

■ファンへのメッセージ

神谷浩史「本当に声優をやっていて良かったと思わせてくれる作品になりました。でもそれで満足しているわけではなく、このあと二部三部と続き、すべてが終わった時に改めて声優をやっていて良かったと思えるように作っていきたいと思います。まだまだ続く劇場三部作、完結までお付き合いください!」

坂本真綾「待ちに待った『傷物語』で、その前に(シリーズ)何作もあったのは、楽しい時間を一緒に盛り上がって、満を持してのこの日を迎えるためだったんだなとわかりました。皆さんの観たいという気持ちと、作り手の作りたいという気持ちが合致してこれだけ多くの作品となりました。ぜひ『傷物語』三部作、一緒に見届けていただけたらと思います」

堀江由衣「Iがこんなに面白いのだから、II、IIIはもっとどんどん盛り上がってきて面白い作品になること間違いなしですので、是非続きも観て欲しいです! 初めて〈物語〉シリーズを観た方はその後他のシリーズが時系列で見られるので、完結した後のそういった楽しみ方もして欲しいです」

櫻井孝宏「登壇した時に皆さんが"何か良いことがあった"というような顔をしていて充実した気持ちでこの場に立てました。映画の醍醐味がギュウギュウに詰まった本当に楽しい素晴らしい作品ですので、何度でも劇場に足を運んでいただいて楽しんでいただければと思います」


さらに、2016年夏に全国ロードショーとなる『傷物語〈II熱血篇〉』のティザービジュアルと、『傷物語〈I鉄血篇〉』2週目入場者プレゼント詳細も発表された。

『傷物語〈I鉄血篇〉』の入場者プレゼントは〈物語〉シリーズと、西尾維新氏がこれまでに書き上げた小説のキャラクターたちが初めてコラボレーションする書き下ろし小説。第2週目は、「最強シリーズ」より"哀川潤"が登場する、西尾維新書き下ろし小説『「混物語」 第強話 じゅんビルド』が配布されるので、こちらもあわせてチェックしておきたい。

『傷物語〈II熱血篇〉』のティザービジュアル

2週目入場者プレゼントは「混物語」

『傷物語〈I鉄血篇〉』は2016年1月8日(金)より全国公開中(配給:東宝映像事業部)。上映館などの詳細は公式サイトをチェックしてほしい。

(C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト