江崎グリコはこのほど、「バレンタイン事情2016」の調査結果を発表した。調査は2015年12月8日~9日、全国の中学生~40代までの男女624名(男女各年代均等割付)を対象にインターネットで行われた。

2015年、女子中高大生は「友チョコ」がトップ

「2015年のバレンタインデーにチョコをあげた相手」

調査ではまず、2015年のバレンタインデーにチョコをあげた相手について教えてもらったところ、女性がチョコを贈った相手は、多い順に「女性の友達(45.2%)」「父親(41.3%)」「付き合っている人(30.4%)」となった。

バレンタインデー本来の目的である「好きな人、告白したい人(8.7%)」にあげた女性は1割以下にとどまり、友チョコの根強い人気ぶりがうかがえた。特に、女子中高生は「女性の友達(中96.2%、高86.5%)」が断トツ1位で、非常に高い割合を示した。

また、女子大生になると「女性の友達(53.8%)」と「付き合っている人(53.8%)」が同率トップ。社会人になると友チョコ率は激減し、20代OLでは「付き合っている人(55.8%)」が、30代40代OLでは「夫(53.8%)」がトップだった。

一方男性は、「誰にもあげていない」が73.1%で、残り26.9%がバレンタインデーにチョコを贈っていたことが判明。かつてバレンタインデーといえば、男性はチョコをもらう日だったが、今では男性もチョコをあげる日となりつつあることがわかった。

男性がチョコを贈る"チョコ男"が増加中!?

「今年(2016年)のバレンタインデーにチョコをあげる予定の相手」

次に、今年(2016年2月)のバレンタインデーの予定(計画)について聞いたところ、女性は「女性の友達(45.2%)」がトップ。次いで「父親(39.4%)」「付き合っている人(29.5%)」「夫(23.4%)」と続いた。昨年と変わらず女子友への友チョコが根強い人気だが、パパチョコも依然健闘中で、父親は1位こそとれていないものの、すべての世代のTOP5にランクインとなった。

男性は、昨年同様4人に1人(25.6%)がチョコを贈る予定で、特に高校生男子では34.6%と3人に1人に増加。これからは、バレンタインデーにチョコを贈る"チョコ男"が一般化していく傾向にあることがうかがえた。

女性は「手作り」、男性は「チョコ専門店」

「今年(2016年)のバレンタインデーであげる予定のチョコのタイプ」

今年チョコをあげる予定の392名を対象に、どんなチョコをあげるか尋ねたところ、女性は、昨年実績同様「板チョコを溶かして手作り(52.6%)」が最も多く、特に女子中学生(82.7%)や女子高校生(82.7%)にとって「バレンタインデーは手作りチョコで」が鉄板のよう。社会人になると、20代(51.9%)ではまだ手作り派が健在なものの、30代OL(51.9%)、40代OL(40.4%)では「チョコレート専門店で購入」が主流となっていた。

一方男性は、昨年は「スーパーやコンビニ等で販売しているチョコ菓子をそのまま(38.1%)」がトップだったが、今年は「チョコレート専門店で購入(31.3%)」がトップに。特に、昨年コンビニ派だった大学生が、今年は「専門店(37.5%)」に鞍替えしたよう。また、社会人になると「チョコレート専門店(20代43.8%、30代50.0%、40代45.5%)」が主流となり、昨年「スーパーやコンビニ等で販売しているチョコをそのまま」利用していた40代も「チョコレート専門店」へシフトしていることがわかった。

チョコをもらいたいのは、男性よりも女性!?

次に、今年(2016年2月)のバレンタインデーでチョコをもらいたいか尋ねた結果、男性は64.7%、女性は70.8%がチョコを「もらいたい」と回答。女性の方が男性よりもらいたい意向が強くなっていることがわかった。

「今年(2016年)のバレンタインデーでチョコをもらいたい相手TOP5」

また、誰からもらいたいか尋ねたところ、男性がチョコをもらいたい相手は「好きな人・告白したい人(25.6%)」「女性の友達(16.7%)」「付き合っている人(16.3%)」の順で、女性は「女性の友達(45.2%)」「付き合っている人(17.3%)」「好きな人・告白したい人(15.1%)」となった。

女性の属性別にチョコをもらいたい相手をみると、学生時代は中学生から大学生まで「女性の友達(中76.9%、高76.8%、大67.3%)」がトップ。20代OLでも「女性の友達(30.8%)」がトップで、学生時代の友チョコの名残が感じられるものの、30代OLは「夫(15.4%)」、40代OLは「自分の子ども(9.6%)」がトップとなり、30代・40代になるとバレンタインチョコをもらいたいという意向が弱く(30代OL42.3%、40代OL34.6%)なっていることがうかがえる結果となった。

男性がもらいたい相手に、理想と現実で差

次に、男性のバレンタイン事情について詳しく見てみると、去年(2015年2月)も今年(2016年2月)もバレンタインデーにチョコをあげた男性は、約4人に1人(去年26.9%、今年25.6%)と少なくなく、特に高校生の"チョコ男"率は3人に1人(去年38.5%、今年34.6%)にも上った。

「男性がバレンタインデーにチョコをあげたい相手TOP5」

また、チョコを贈る相手について調べたところ、「妻(去年7.7%、今年6.4%)」「母親(去年7.1%、今年6.1%)」「付き合っている人(去年5.4%、今年6.4%)」が上位となった。去年の実績では「妻」「母親」「自分の子ども」など家族愛が上位に来ていたが、今年の予定では「付き合っている人」「好きな人・告白したい人」の浮上が目立つ結果に。また、"チョコ男"率が最も高い男子高校生がチョコをあげたい相手は、「好きな人・告白したい人」「付き合っている人」「母親」が同率(11.5%)1位だった。

「バレンタインデーチョコの理想と現実」

続いて、男性がバレンタインデーにもらったチョコについて、去年(2015年2月)もらったチョコと今年(2016年2月)もらいたいチョコを比較したところ、理想(今年のスコア)と現実(去年のスコア)の差が最も大きかったのは「好きな人・告白したい人」からの本命チョコで、25.6%と一番ほしいチョコなのに、実際は4.8%にとどまり、実際にもらえたチョコの1位は「母親(23.4%)」からのママチョコだった。