JR北海道・JR東日本・JR東海・JR西日本・JR四国・JR九州は6日、年末年始期間(12月25日から1月5日まで)の利用状況について発表した。
この年末年始は本州3社が前年を上回り、JR北海道・JR四国・JR九州は前年を下回る結果に。中でもJR北海道は、主要4線区の利用人員が前年より2万5,000人以上少ない36万600人(前年比93%)となった。
主要4線区で最も減少したのは、L特急「スーパーカムイ」・特急「スーパー宗谷」など旭川方面の列車で、前年比84%(利用人員13万2,900人、前年より2万5,000人減少)。12月27日に函館本線伊納~近文間の嵐山トンネル内で出火し、1月2日に深川~近文間で設備関係不具合(列車が在線していないにもかかわらず、信号が赤になった現象)が発生。計238本の列車(特急列車151本を含む)が運休となり、これが大きく影響した。函館本線では12月31日にも、朝里~銭函間のトンネル設備点検の影響で列車57本が運休している。
帯広・釧路方面の特急「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」や、本州方面の特急「スーパー白鳥」などの列車も前年を下回る利用人員となったが、特急「スーパー北斗」・L特急「すずらん」など函館方面の列車と、札幌駅・新千歳空港駅の乗降人員は前年を上回った。札幌駅ではこの年末年始、190万6,300人(前年比105%)が利用したという。
北陸新幹線、年末年始も前年を大きく上回る利用実績に
JR東日本・JR東海・JR西日本の本州3社はこの年末年始、一部の列車に運休や遅延が発生したものの、おおむね順調に推移した。
JR東日本は年末年始期間中、新幹線・特急列車の合計で491万4,000人が利用し、前年比101%に。JR西日本も新幹線・在来線の合計で328万人が利用し、前年比104%となった。両社ともに北陸新幹線が前年を大きく上回っており、JR東日本は利用者数70万8,000人(前年比178%)、JR西日本は利用者数34万3,000人(前年の在来線特急「はくたか」「北越」との比較で219%)と発表している。
年末年始の東海道新幹線の利用人員は423万5,000人(前年比101%。JR東海発表)、山陽新幹線は203万2,000人(前年比99%。JR西日本発表)。九州新幹線も博多~熊本間で39万7,000人が利用(JR九州発表)し、前年比102%となった。JR九州における新幹線・在来線合計の利用人員は89万3,000人で、前年より5,000人減少となった。
JR四国も、瀬戸大橋線の利用人員は31万5,800人で前年より5,800人下回り、主要3線区(予讃線・土讃線・高徳線)も15万4,700人で前年より5,000人下回ったとのこと。年末年始の混雑のピーク日は、JR北海道を除き、下りが12月30日、上りが1月3日だった。