ANAは2016年4月28日より、中国における11番目の就航都市として成田から中国内陸部の都市・武漢に就航する。同路線は日本と武漢を結ぶ唯一のデイリー運航での直行便となる。
ANAは現在、旅客便として日本から中国国内10都市(北京・上海・広州・大連・瀋陽・青島・杭州・厦門・成都・香港)に就航している。武漢では堅調な経済成長が続き、日系企業の進出増加に伴い日本からのビジネス渡航需要が拡大していることに加え、近年は訪日旅行需要も非常に旺盛という背景がある。
武漢は湖北省の省都であり、地理的には北京・上海・広州・成都などの中国主要都市の中心に位置する、人口1,000万人を超える中部地域最大の都市。日本からは自動車産業などを中心に多くの企業が武漢へと進出をしている。古くより交通の要衝として発展してきたが、近年は各種交通インフラも加速度的に整備されており、中国国内でも有数の経済成長率となっている。歴史的には三国志の「赤壁の戦い」の舞台として、三国時代に関する旧跡や伝説などの観光資源も多く存在する。
成田=武漢線の運航は成田を夕方に出発して武漢に夜到着し、武漢を午前に出発して午後に成田に帰着するダイヤを予定している。成田を夕方に発着する北米路線と相互に乗り継ぎがしやすいことに加え、訪日旅行者は日本の滞在時間を長く設定することが可能となる。
これらの計画は関係当局の認可を前提としており、就航開始日や運航ダイヤ、運航機材等の詳細については確定後、あらためて発表される。