大阪市此花区のユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、不正転売撲滅を目指し、11月1日より転売チケットを無効化する措置を開始した。1カ月が過ぎた現在、オークションサイトに出品されるチケットは9割減と大幅に減少、また、5,000枚以上のチケットを無効化したという。

「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」エリアのホグワーツ城

運営会社ユー・エス・ジェイでは、数十人規模の監視チームを結成し、購入履歴やオークションサイトに掲載されたチケットのコードや通し番号を判別し、無効にする処理を実施。広報室によると、「初日の11月1日は11枚のチケットを無効にしたが、現在は休日に数人いる程度、平日はほぼいない状況」とのことで、「本当に無効になるということが皆さまに浸透してきている」と成果を感じているようだ。また、「すでに5,000枚以上のチケットを無効化した」と話す。

さらに、「オークションサイトで出品されるチケットは1割近くに減っている」と大幅に減少。それでも、「まだ0にはなっていない。引き続き監視し、だれが転売しているのか突き止めたい」と完全撲滅を目指す。

なお、主に転売されているのは、待ち時間を短縮してアトラクションを体験できる「ユニバーサル・エクスプレス・パス」。入場券とは別に購入するチケットだ。

業者による転売目的の買い占めにより、利用したいゲストが購入できない、不当に高い価格で取引されるなどの事態が発生していたことから、このような取り組みを始めたUSJ。「反社会的勢力の温床になっているとも言われており、社会の一員としても見逃すわけにはいかない」としている。