日本ネイリスト協会はこのほど、「ビジネスシーンにおけるネイル意識調査」の結果を発表した。調査は10月20~21日の期間にインターネット上で行われ、20~50代の仕事を持つ男女あわせて1,250名から回答を得た。
はじめに、全回答者にネイルケア、もしくはネイルアートをしているか尋ねたところ、「ネイルケア」(13.9%)、「ネイル・ネイルアート」(4.4%)、「両方を行っている」(6.9%)など、爪に何かしら施していると回答した人はあわせて25.2%となった。このうち20代の女性については56.3%が爪に何かしら施していて、指先への意識が最も高かった。
また、「ネイルケア」もしくは「ネイル・ネイルアート」を行っていると答えた人に、その方法を聞いた。結果は81.3%の人が「自宅で自分自身で行っている」と回答。次いで、「サロンへ通って行っている」(24.4%)、「家族にやってもらっている」(5.1%)と続いた。世代別で比較してみると、40代の男性(22.7%)と女性(28.4%)が共にサロンへ通っている割合が高く、同協会は「時間や金銭的な余裕のある人たちがサロンへ通っている状況が見てとれます」とコメントしている。
あわせてどんなときにネイルをしたいか調べたところ、女性については「イベントのとき」(33.6%)、「気分を変えたいとき」(31.1%)が上位に入った。男性の場合は、「(爪の)筋が汚れてくると嫌な気分になってくるので気になったらケアをする」(50代男性)や、「男なので必要ないと思うけど、気を引き締めたいときには(ネイルケアを)したいと思う」(30代男性)などの意見が見られた。
次に、さまざまなネイルの写真を提示した上で、職場ではどのネイルまで許容されているかについて調査した。男性では、1位が「短く切りそろえた素の爪」(67.0%)、2位が「表面をみがいた爪」(43.4%)、3位が「ネイルケアをしている爪」(42.0%)という結果になり、ネイルケアも4割以上の職場で許容されていた。女性に関しては、45.0%の人が「ネイルケアをしている爪」まで許容できると回答し、「ホワイトフレンチネイル」でも27.8%の人が許容できるとした。
さらに、全回答者のうち管理職250人に対して職場でネイルをしている社員へのイメージを聞いたところ、「ネイルケア」については41.6%の人が「身だしなみがきちんとしている」と回答した。一方で、「ネイル・ネイルアート」に対しては、「ビジネスシーンでは好ましくない」と回答した人が37.2%いた。
同協会は、「ビジネスシーンでもネイルを楽しむためには、仕事の邪魔をしないような長さ・形に整え、TPOをわきまえてハデ過ぎないデザインを選ぶことが大切です」とコメントしている。