女優の吉田羊が「東京ドラマアウォード2015」で助演女優賞を受賞し、21日、東京プリンスホテルで行われた授賞式で「木村拓哉さんに心を込めて感謝申し上げます」と喜びを語った。
吉田は、木村主演のフジテレビ系ドラマ『HERO』での演技で同賞を受賞。女優で受ける賞はこれが初めてだといい、自身の女優人生の中でターニングポイントとなった作品での受賞だけに、冷静でありながらも強い喜びが伝わってきた。
また、司会の石坂浩二から「いろんな役をやられてますが、全てを演じ分けてますよね」と言われると「まぁ! 今年一番うれしいです」と喜び、会場をわかせた。
授賞式後に取材に応じた吉田は、木村との思い出のシーンを述懐した。放送ではカットになったが、2人がバーで飲むシーンで、台本では木村は酔わない設定だったが、現場で木村が「2人で酔ってみる?」と提案。吉田はこのシーンを「台本の行間にあることを、想像力を持ち込んで膨らませられたのが本当にうれしかったし、それを良しとして楽しんでくださる座長・木村拓哉さんで良かったなと、役者として思いました」と振り返った。
また、『HERO』という作品に対して「吉田羊の認知度を圧倒的に上げてくださったことは、一生の宝物です」と語り、「今後、吉田羊と言えば(役名の)馬場礼子だと一生言っていただけるのではないかと思いますので、私の代名詞と呼びたいと思います」と、役への強い愛着をにじませた。
このほか、特別賞には、NHKの朝ドラ『マッサン』のシャーロット・ケイト・フォックスが受賞。ブロードウエイのミュージカルに出演するため、欠席したシャーロットは、ビデオメッセージを寄せ、「本当に貴重な体験をさせていただきました。本当に本当にThank you, Thank you, so much! 第二の故郷・日本に早く戻りたいです」と感謝の気持ちを強く語った。
また、J Series賞を受賞した『イタズラなKiss 2 ~Love in Tokyo~』に出演した西村知美も登壇し、「世界中の多くの方に愛していただいて、スタッフ、関係者、出演者一同、心から喜んでいます」と笑顔で語った。
このほか、各部門の受賞作品・受賞者は下記の通りとなっている。
東京ドラマアウォード2015 受賞作品・受賞者
●作品賞(連続ドラマ部門)
グランプリ:『天皇の料理番』TBSテレビ
優秀賞:『マッサン』NHK
優秀賞:『きょうは会社休みます。』日本テレビ
優秀賞:『アオイホノオ』テレビ東京
優秀賞:『デート~恋とはどんなものかしら~』フジテレビ
●作品賞(単発ドラマ部門)
グランプリ:『オリエント急行殺人事件』フジテレビ
優秀賞:『坂道の家』テレビ朝日
優秀賞:『遠い約束』TBSテレビ
優秀賞:『永遠の0』テレビ東京
優秀賞:『十月十日の進化論』WOWOW
●ローカル・ドラマ賞
『ここにある幸せ』NHK福岡放送局
『UBASUTE』北海道テレビ
●個人賞
主演男優賞:佐藤健『天皇の料理番』
主演女優賞:黒木華『天皇の料理番』
助演男優賞:鈴木亮平『天皇の料理番』『花子とアン』
助演女優賞:吉田羊『HERO』
演出賞:松江哲明、山下敦弘『山田孝之の東京都北区赤羽』
プロデュース賞:八木康夫『おやじの背中』
特別賞:シャーロット・ケイト・フォックス『マッサン』
J Series賞:『イタズラなKiss 2 ~Love in Tokyo~』
海外作品特別賞:『未生~ミセン~』(韓国)、『サミー・ティートラ~夫の証~』(タイ)、『娘のしあわせ』(インドネシア)
脚本賞:中園ミホ『花子とアン』