天気予報サイト「ウェザーニュース」を運営するウェザーニューズは10月16日、「第二回紅葉見頃予想」を発表した。
同社によると、2015年の8月後半~9月は、オホーツク海高気圧の張り出しや寒気の流れ込み、低気圧や前線通過の影響で気温が平年より低くなり、北海道や東北、東日本の標高が高い山では平年より早く見頃を迎えたという。今後は10月後半~11月にかけて気温が全国的に高めとなる見通しで、北日本の平野部や東日本の山沿いでは平年並に見頃を迎える予想。
地域別に見ると、北海道の道東や道北では広範囲で見頃を迎え、オホーツク海側ではすでに紅葉シーズンが終了している。10月15日にかけて流れ込んだ寒気の影響で気温が下がって葉の色づきが急速に進み、その後も周期的に変化する天気が続くため、平野部では平年並に見頃を迎える見込み。札幌市内の円山公園や大通公園などでも見頃を迎えている。
東北地方では、山形蔵王など標高が高いスポットにおいて平年よりも早い見頃を迎えた。現在は山沿いで葉の色づきが進んでおり、田沢湖高原(秋田県)や安達太良山(福島県)でも見頃を迎えている。その他の地域でも、今後も天気が周期的に変化して放射冷却や寒気の影響で冷え込むため、色づきが進んで平年並の見頃を迎える予想。
関東地方では、群馬県や栃木県の北部山沿いで平年よりも早い見頃を迎えており、谷川岳(群馬県)や竜頭ノ滝(栃木県)で紅葉狩りを楽しめる。今後の気温は平年より高めの予想で、平野部ほど平年より色づきが遅れる見通しとなっている。神宮外苑銀杏並木など、東京都心周辺のイチョウは11月下旬に見頃となる見込み。
中部地方では、上高地(河童橋付近/長野県)や白山白川郷ホワイトロード(石川県)など標高の高い地点では既に見頃を迎えている。しかし、今後の気温は平年より高めの予想で、東海地方の平野部を中心に見頃が平年よりも遅くなる見込み。
近畿地方では、紀伊山地や鈴鹿山脈の標高が高い山で色づきが進んでいるものの、平野部の木々が色づくのは11月下旬以降のところが多くなる予想となっている。10~11月の気温は平年より高めで、平野部では見頃が遅くなる見込み。
中国地方では、大山など中国山地の標高が高い山で色づきが進んでいるものの、平野部の木々が色づくのは11月下旬以降のところが多くなる見込みとなっている。10月後半~11月の気温は平年より高めとなるため、平野部の見頃は平年よりも遅くなる予想。
四国地方では、9月の気温が平年より低くなった影響で、剣山では平年よりも早い見頃を迎えた。10月後半~11月は気温が平年より高めとなるため、平野部では平年よりも遅く見頃を迎える予想となっている。
九州地方では10月後半~11月の気温が平年より高めとなる予想で、見頃を迎える時期は平野部ほど平年より遅くなる見込みとなっている。
なお、全国的に十分な日照と朝晩の冷え込みが見込めるため、2015年は鮮やかな紅葉が期待できる。しかし、10月初めの爆弾低気圧や台風23号の雨風でダメージを受けた北海道の木々では、一部色づきに影響があるおそれもあるとのこと。