『シックス・センス』『サイン』のM・ナイト・シャマラン監督が、最新作『ヴィジット』(10月23日公開)の公開を前に、これまでたびたび自作に出演してきた理由を明かした。

M・ナイト・シャマラン監督

『シックス・センス』の衝撃のどんでん返しで恐怖と感動を与え、その後、『アンブレイカブル』、『サイン』、『ヴィレッジ』で予測不能なストーリーと驚愕のクライマックスを描き続けたストーリーテラー、M・ナイト・シャマラン。監督・脚本を務めた最新作『ヴィジット』では、『ハプニング』以来7年ぶりに自身のルーツである"スリラー映画"へと原点回帰し、大ヒットホラーシリーズ『パラノーマル・アクティビティ』や『インシディアス』などをプロデュースしたジェイソン・ブラムと初タッグを組んで、今まで以上に不気味な雰囲気に包まれた世界観を表現している。

M・ナイト・シャマラン監督といえば、『シックス・センス』以降、自身の作品にたびたびカメオ出演していることでも知られている。当初は地味な役でワンシーンだけの出演だったものの、次第に出演シーンは長くなり、『レディ・イン・ザ・ウォーター』では、カメオ出演の域を超えたキーパーソンを演じるように。しかしその後、電話による声だけの出演など、近年ではその姿を見せていない。

そんな彼がこのたび、なぜ自身の作品へ出演するのか、その理由を告白。「東海岸的なインディーズ映画のノリが好きなんだ。だから、僕の師匠や敬愛する人たち、例えば、ウッディ・アレン、スパイク・リー等がやっている脚本、監督、そして役者も全て自分でこなすという方法は自分に合っている。映画が具体的であればあるほど、この手法は有効だと思っているよ」と言い、「だから、自分に合う役があれば脚本に書き足すんだ」と明かした。

最新作『ヴィジット』についても、「本当は当初、自分の役がラストに登場する予定だったんだ」と出演予定だったことを打ち明けたシャマラン監督。「ただ、『ヴィジット』で描いているファミリーに自分が家族として登場するのは、さすがにちょっと無理があると思ったよ(笑)」と、最終的に断念したという。

そして、自身が出演するにあたって、「出るならなるべく、映画の冒頭でと思っているよ」と意識していると説明。「最初の方に出ていれば、僕が出演していることに慣れてくるだろうけど、最後の方に出ると『シャマランだ! シャマランが出てる!』って気を取られて映画に集中できなくなるのは困るからね!」と語っている。

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