「スターバックス」といえば、もちろんのことながら販売するドリンクの多くがコーヒーや紅茶でカフェイン入り。しかも、店内では読書や仕事をする人もいて、「子連れで行く場所ではないかな……」と思っている人もいるのではないだろうか。
しかし、そんなことはない! スターバックスでは、「キッズパーティー」なる子どもと一緒に楽しめるイベントを実施しているのだ。今回は、都内の「芦花公園店」で開かれたキッズパーティーを取材。子どもたちが大喜びの同イベントの内容をお届けしよう。
子ども向けのオリジナルおもちゃの配布も
2フロア構成の芦花公園店。2階の半分ほどのエリアを貸しきって、イベントが開催される。イベントスペースにはプレイマットが敷かれ、1階の階段脇にはしっかりとベビーカー置き場が設けられていた。
10時のイベント開始前から、赤ちゃんや小さな子どもたちを連れたママが集まってきた。参加者全員にウェルカムドリンクと、子どもたちにはお手製のおもちゃが配られた。ウェルカムドリンクは「アイスパッションフルーツティー」。ノンカフェインで、バニラシロップが入っているので子どもも飲みやすい。この日のためにバリスタが考案したものだ。
お手製のおもちゃは、蓋付きのカップの中にコーヒー豆と色紙が入っており、振るとシャカシャカと音が鳴る。コーヒーショップらしいかわいらしいおもちゃだ。
イベントが始まると、バリスタのピアノ演奏に合わせてみんなで一緒に歌を歌い、続いて手遊びや紙芝居。そして、「はらぺこあおむし」の歌を歌ったりと、最初は緊張気味だった子どもたちもお母さんのもとを離れ、前の方で歌ったり踊ったりと楽しんでいた。
マニュアルはなく、店舗の裁量で
スターバックス コーヒー ジャパン広報に聞くと、キッズパーティーは自然発生的に誕生したイベントなのだとか。子どもがいるバリスタも多く、中には保育士の資格を持つバリスタもいる。そういった人たちが集まり、キッズパーティーが開かれている。地域のNPOなどの団体と組んで開催されることもあり、今回取材のキッズパーティーではリピーターのお客さんが運営側に参加していた。「マニュアルはなく、決まったスタイルもない」とのことで、絵本の朗読会があったり、ドリンクの制作体験ができる回があったりとキッズパーティーの内容は店舗の裁量に任されている。
キッズパーティーは、基本的には無料で参加できる。会社として、どのような目的を持って活動を推進しているのだろうか。
「バリスタたちが自主的に地域との関係性を構築する活動を『コミュニティ コネクション』と呼んでおり、キッズパーティーもその一環です。地域への感謝の気持ちを込めて、地域の一層の活性化を目的に、キッズパーティー以外にも年間5,000件以上の活動が行われています」。
ママにとってはリフレッシュにもなり、またキッズパーティーを通してママ友ができたという声もあがっており、参加者同士のつながりがうまれている点も大きなメリットだ。
今後も積極的に全国各地で開催されていくというキッズパーティー。各店舗で開催告知があるのでチェックしてもらいたい。