熱愛・破局・事件などの芸能ゴシップを中心に、話題満載のワイドショーをイイとこ取りで紹介。これを見れば、1週間分の芸能ニュースを総ナメできる!
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9月21日(月)
■「がん告知からわずか1年。黒木奈々さん、32歳の早すぎる死去」【スッキリ】
フリーアナウンサーの黒木さんが32歳の若さで亡くなった。黒木さんがキャスターになったのは2007年、英語とフランス語が得意な国際派として『TBSニュースバード』に出演。ただ、その道も努力で切り開いた結果だった。アナウンサー採用試験は不合格。そのため報道記者として毎日放送に就職したが、夢を捨てきれず1年で退社し、フリーアナウンサーとなっていたのだ。昨年4月には念願だったNHK『国際報道2014』のメインキャスターに抜てきされて期待に胸を膨らませていたが、わずか4カ月後に悪夢が襲う。
友人との食事中に突然腹痛に襲われて、救急搬送。胃潰瘍と診断されたが、その後の検査でがんが見つかってしまった。「『キャスター』は私の人生そのものなのに、努力してやっとつかんだチャンスなのに……」、告知された翌日から番組を休養して、自らがんを公表。
昨年9月、手術で胃を全摘出し、「やっぱり私は“生かされている”ように思う。がんが早めに見つかって手術もできた。私には何かやるべきことがあるのかもしれないと思う」と話していた。実際、今年3月には週1回のレギュラーで番組復帰したが、7月13日の放送を最後に再び休養。心配されていたが、あまりにも悲しいニュースとして流れることになってしまった。
■「嵐がタモリに謝罪! そのワケとは?」【ビビット】
被災地復興として、4日間にわたって宮城スタジアムで開催される嵐のコンサート。「動員20万人以上、経済効果93億円」というからスゴイ。猛烈な熱狂ぶりだが、その裏であるエピソードが話題になっている。
宮城県の塩釜港で開催予定だったヨットレース『タモリカップ東北大会』が中止になっていたのだ。さらにこの件で嵐がタモリに謝罪していたことも発覚。開演前にこのことを聞かれた二宮は、「タモリさんには直接謝りました。でも『嵐のせいじゃないから気にしないで。嵐の方が先に決まっていたんだから』と笑っておっしゃってくれました」と真相を話した。お互いにとって極めて好感度の高いエピソード。これがニュースになること自体、大物の証だろう。
9月22日(火)
■「2年間で11キロ減量! 中村玉緒、ダイエット決断のワケ」【ノンストップ】
イベント「健康ガムカムダンベル体操in巣鴨」に参加した中村玉緒。「両手に1キロのダンベルを持ってガムを噛む」このエクササイズをはじめた玉緒は、約2年間で11キロのダイエットに成功したという。
玉緒がダイエットをはじめた理由は、同世代俳優の病気を耳にすることが増えたのと、「以前の体形に戻って昔の服が着たい」と思ったから。ダイエットのコツは、強制されるとストレスがたまるから「我慢しない」こと。大好きな焼き肉やカップラーメンを食べているが、「夜の9時以降は食べない」と決めているらしい。また、唯一の趣味であるパチンコで思い切り気分転換していたようだ。ただ玉緒は現在76歳であり、高齢者のダイエットは動脈硬化や骨粗しょう症などのリスクもあるだけに、ちょっと心配。
9月23日(水)
■「ビートたけしが浅草凱旋。あの名曲を13年ぶりに熱唱」【ノンストップ】
浅草で開催された「したまちコメディ映画祭」のクロージングイベントに出演したビートたけし。同映画祭で「コメディ栄誉賞」を受賞したのだが、司会者に「ビートたけしさん、浅草におかえりなさ~い」と呼ばれて登場するなり、「(司会者に)一番前でずっとにらんでいたから国税局かと思ったよ」と笑いを取る。
続いて、「大学をクビになってやることがないときに浅草へたどり着いた。運よくテレビや映画などいい仕事に就くことができたけど、自分の原点は浅草。煮込み屋とかで、知らないお客さんがお金のないオレに『これ飲めよ』と言ってくれたこととか」としみじみ語った。
そして最大の見せ場は13年ぶりとなるライブ歌唱。自分が作詞・作曲「浅草キッド」をいつになく思い入れを込めて熱唱した。さらに、バックバンドを務めたサンボマスターの山口隆に「三鷹の方で架線に火をつけた自称ミュージシャンだろ?」と声をかけるなど絶好調。舞台裏では緊張をほぐすようにタップを踏んでいたそうだが、さすがの勝負強さだった。
■「舞台降板の川島なお美を支える夫・鎧塚俊彦の思い」【ミヤネ】
先週から川島の体調不良と舞台降板が話題になっている。この日は夫の鎧塚がフェイスブックで川島への思いを発信した。「降板決定直後、女房は朦朧(もうろう)とした意識の中で『悔しい!悔しい!』と泣き続けていました。食欲のない女房ですが、私の手料理だけは『美味しい!』と食べてくれるのでいつもより少し仕事を早く終わって毎日作ってます。女房も毎日仕事を終えてこうやって作ってくれたのかと思うと改めて偉いなぁと感心します」とつづった。
鎧塚が目の病気のときは川島が支えたこともあって、その絆は深い。11月予定されていた舞台の代役も決まっただけに、ゆっくり療養してほしい。
9月24日(木)
■「北斗晶が乳がんで乳房全摘出を公表。毎年の検診も見つからなかった」【バード】
北斗が乳がんを患っていることと、24日に右乳房全摘出手術を受けることをブログで明らかにした。がん腫瘍は乳頭の真下近くで、直径約2センチ大。今年初め、右胸にチクッと痛みを感じ、春のサイパン旅行で乳頭の位置が気になり、初夏に「チリチリする痛み」を感じて検査したところ、7日7日に乳がんを告知されたという。
医師から右乳房の全摘出をすすめられて、「あまりの恐怖とショックに泣いた」ものの、2人の男児を育てる母だけに「愛する子どもたちの白髪の生えた顔が見たい。パパと2人で年を取ってもいつまでも手をつないで歩きたい」と手術を決意。脇のリンパに転移している可能性があるため、術後に抗がん剤治療が予定され、仕事復帰のメドは立っていない。
北斗は「5年先、10年先を生きるために長い闘いに入ります! 必ず戻ると現時点では約束できませんが…今は“またね!”と言わせてください」と不安を見せつつ闘病への決意を語った。
北斗は元女子プロレスラーで元気な“鬼嫁”のイメージが強く、まだ48歳。さらに「毎年秋に乳がん検診を受けていた」ことから世間の驚きは大きい。
■「ホリプロの超新星は、石原さとみを目指す志田未来似の15歳」【PON!】
「第40回 ホリプロタレントスカウトキャラバン」が行われ、応募3万9,072人の中から京都出身の15歳、木下彩音さんがグランプリを獲得した。オーディションでは、きゃりーぱみゅぱみゅのダンスを披露し、グランプリ発表で自分の名前が読み上げられると、両手で顔を覆い涙があふれ出す。「うれしくてけいれんしています。体がピクピクしています」というコメントもフレッシュだ。
木下さんのルックスは、志田未来に似た清純派美少女。女優志望であり、尊敬する女優は事務所の先輩となる石原さとみで、「演技力のすごさと、バラエティーに出ているときの表情豊かな顔に憧れています」と笑顔で話した。番組の突撃を受けて、早くも宇宙人のモノマネや変顔のムチャぶりに応えるなど、なかなかの瞬発力を披露。早期の女優デビューがあってもおかしくない。
9月25日(金)
■「川島なお美さん、胆管がんで急逝」【とくダネほか】
11月のバースデーライブに向けて療養中と思われていた川島さんが、胆管がんで亡くなった。この日のワイドショーは全て川島さんがトップニュース。スポーツ新聞の一面も同様だった。
各番組が女子大生時代から『お笑いマンガ道場』『イグアナの娘』『失楽園』などでの活躍、ワインタレントとしての姿までを振り返る。女優として公の場では常に肌の露出が多い衣装で現れ、コメントを求められれば過剰なまでのサービス精神を見せていた川島さん。どの番組も「素材に困らない」という意味で、類いまれなタレントだった。
夫の鎧塚俊彦がフェイスブックで「一週間前まで舞台を勤め、そして最後の最期まで女優として、女房として人として全力で生を全う致しました。なお美を支え応援して下さった皆様方には心より御礼申し上げます。息を引き取るまで川島なお美はやっぱり川島なお美のままでした。本当に立派でした」とつづったように、抗がん剤治療を避け、最後まで弱音を吐かず、女優として美しい姿を見せ続けた振る舞いが涙を誘っている。強いプロ意識から誤解されることも多かったが、それだけ女優らしい女優だったとも言えるだろう。
■「アグネス・チャン殺害予告は15歳の中学生だった」【バード】
アグネス・チャンのツイッターに「9月21日、ナイフで滅多刺しにして殺しますよ」「児童ポルノを認めないと君のアグネス御殿は血まみれになりますよ。今すぐ認めてくださいね」などと殺害予告を書いた疑いで、都内在住の少年が警視庁の家宅捜索を受けていたことがわかった。
少年は「慈善活動をしているのに、豊かな生活しているのが許せなかった。こんな騒ぎになるとは思わなかった」と容疑を認めているという。驚くのは、少年が中学3年生の15歳だったこと。しかも、アグネスが改正に動いている児童ポルノ禁止法とは全く無関係の理由だったのだ。これを聞いたアグネスは、少年による書き込みだったことについて、「ショックで胸が痛みました。まだ捜査が続いていますので、今後の状況を見守りたい」とコメント。何とも後味が悪く、怖さを感じるニュースだった。
今週はとにかく女性有名人を取りまく、つらいニュースが多かった。黒木奈々さんと川島なお美さんの死去、北斗晶の乳がん公表と乳房全摘出手術、15歳少年によるアグネス・チャンへの殺害予告。これほどワイドショーが重い話題で埋め尽くされるのは珍しい。
いずれも各番組のMCは同世代だけに、自分の身に置き換えたのか、言葉を詰まらせるシーンが目立った。「逆境も見せるのも芸能人の仕事」という考え方はいまだ根強く、やはり生半可な精神力ではこなせない仕事だ。
■木村隆志
コラムニスト、芸能・テレビ解説者、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブにコラムを執筆するほか、業界通として各メディアに出演&情報提供。取材歴1000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など。