気象予報サイト「ウェザーニュース」を運営するウェザーニューズはこのほど、"秋の天気傾向"を発表した。

秋の最高気温傾向

同社によると、10月にかけて気温は順調に下がっていくが、11月になると季節の歩みが少しスローペースになる見込み。9月前半は一時的に残暑が戻り、一部では最高気温が32~33度に達するところもあるという。また、ゲリラ雷雨が発生する可能性もあるとのこと。9月後半の気温は平年並となる予想で、前線や台風の影響を受けやすく、天気が荒れる日もある予想となっている。

10月は秋らしく天気が周期変化し、気温は平年並の予想で、秋の深まりは順調になるという。10月下旬には寒気が南下し、北陸や北日本の日本海側で時雨(しぐ)れる日が増え、北海道では平年並の時期に初雪も観測できる予想となっている。なお、平年の初雪は北海道旭川市で10月23日、札幌市で10月28日。

11月も、天気は周期変化する傾向。北日本には寒気が流れ込み、日本海側は曇りや雨の日が多い予想となっている。しかし、東・西日本までは寒気が南下せず、気温は平年よりやや高くなる見込み。

なお、9月以降の台風発生数は平年並かやや多い予想となっている。9月は台風の発生場所が例年より東寄りになると見られ、海水温が高い海域を長い時間通過することで大きく発達する可能性がある。9月下旬には日本に接近する恐れもあるため、注意が必要とのこと。10月以降は台風が発生しても日本列島から南に離れたエリアを通過しやすくなるため、日本への影響は小さいと見られている。

エリア別に見ると、北日本では9月から10月前半の気温は平年並の予想。10月後半の気温も平年並となり、日本海側で時雨の日が多く、北海道の早い所では初雪も見られる予想となっている。11月の気温は平年並~やや高めだが、冬型の気圧配置になることが多く、日本海側ほどぐずつく傾向とのこと。

東日本では、9月前半は残暑が戻る地域もある見込み。しかし9月後半以降の気温は平年並の予想で、秋雨前線や台風の影響を受ける恐れがある。10月の気温は平年並で、秋らしい周期変化をしながら季節が順調に深まっていくという。また、北陸では10月下旬に時雨となる日が多くなる予想。11月は気温がやや高めの予想で、太平洋側では天気が周期的に変化するものの、冬型の気圧配置となることもあるため、北陸では曇りや雨の日が多くなるとみられている。

西日本では、9月の気温は平年並の予想。9月中旬以降は秋雨前線や台風の影響を受ける恐れがあるという。10月の天気は周期変化をし、10月後半は日別の寒暖差が大きくなる予想。11月の気温は平年よりもやや高めの予想で、冬型の気圧配置となることもあるため、山陰では時雨で曇りや雨の日が多くなる予想となっている。