今月4日にAKB48を卒業した女優の川栄李奈が26日、都内で行われた舞台『AZUMI 幕末編』の制作発表・公開稽古に、共演者とともに出席した。
かつて映画版で上戸彩、舞台版で黒木メイサが演じた大役である主人公"あずみ"役を、初舞台にして初主演で挑む川栄について、演出家の岡村俊一氏は「おバカと言われていますが、容量がいっぱいある空っぽなコンピューターみたいで、とてつもないスピードでスイスイと入っていきます」と驚き、「(女優としては)未知数ですけど、覚えがいいと同時に感受性が良いですね。使っていないだけで、とんでもない緻密なコンピューターなんですよ。毎日1個1個部品を足して行くと、すごい性能を発揮してくれますね」と絶賛した。
これに対し川栄は「覚えるのは早い方ではなかったんですけど、叩き込まれるので、最初は全然分かっていないけど、やっている風にしていました」と打ち明けて共演者たちから突っ込まれたが、「最初はごまかしていましたけど、今は全部入ってきています」と胸を張った。さらに「おバカキャラは徐々に隠していけたらいいですね」とまんざらでもない表情を見せたが、岡村氏から「鎌倉時代と江戸時代はどっちが先?」と質問されると、川栄は「うーん、どっちですかねえ…」と返答し笑いを誘った。
また、川栄は「AKBを卒業して初めての舞台のお仕事で、本当に気持ちが入っている作品なので、皆さんといい作品ができたらなと思います」と意気込み、「お芝居が好きなので、毎日稽古をしていることが本当に楽しいです」と充実した表情を見せた。さらに、共演者の面々から「座長(川栄)について行きたい」と言われた川栄は「不安だらけですが、皆さんが助けてくれるので頑張ります」と嬉しそうに語った。
なお、男性に抱きかかえられるシーンを披露した川栄は、感想を聞かれると「新鮮ですよね」と顔をにやけさせ、恋愛解禁になり堀北真希のように男性からお手紙をもらっていないか聞かれると「もらってないですね。いいんですよ、お手紙くださっても」と共演者におねだりし会場を沸かせ、共演者も「全部ひらがなにしなきゃ」と笑顔で語った。
舞台『AZUMI 幕末編』は9月11日(金)~24日(木)に新国立劇場中劇場にて上演。このほか、同制作発表には浅香航大、渡部秀、早乙女友貴、町田慎吾、佐藤祐基、岡本あずさ、細貝圭も出席した。