俳優の綾野剛が、10月スタートのTBS系連続ドラマ『コウノドリ』(毎週金曜22:00~)で、連続ドラマ単独初主演を果たすことが10日、明らかになった。
同作は、鈴ノ木ユウのヒューマン医療漫画が原作。綾野演じる、産婦人科医と天才ピアニストという2つの顔を持つ主人公・鴻鳥サクラと、同僚、患者、病院外のスタッフなど、"命が誕生する現場"に関わる人たちの姿を描いていく。
医師もピアニストも初めて演じるという綾野は「どちらも演じてみたいと思っていた役柄ではありましたけど、2つ一緒に来るとは思っていませんでした」と苦笑い。自分の感情をピアノの音に託して出すという役柄から、ピアノの演奏シーンは「非常に高度なテクニックを要する楽曲が必要」と考えており、すでに半年前から特訓をスタートしている。綾野は「ピアノテーマ・監修の清塚信也さんとフュージョン(融合)して、最高のピアニストを作ろうと思っています」と意気込みを語った。
峠田浩プロデューサーは「この役の魅力を最大限引き出してくれる俳優さんは、綾野剛さんをおいて、ほかにはいない」と考え、1年以上前からオファーを続けて今回の主演が決定。原作の鈴ノ木ユウからも「白衣を着て鴻鳥サクラに扮した綾野剛さんを見て、漫画を描いていくうえでの刺激をいただきました」と期待のコメントが寄せられている。
共演には、サクラのチームで奮闘する産婦人科研修医・下屋加江役に松岡茉優、ベテラン助産師・小松留美子役に吉田羊、サクラの親友で良きライバルの四宮春樹役に星野源、新生児科の部長と周産期センター長を務める今橋貴之役に大森南朋が登場。
このほかにも、新生児科の研修医を、連ドラ初出演のメンズノンノ専属モデル・坂口健太郎、救急救命医を平山祐介、助産師を清野菜名、麻酔医を東京03の豊本明長、院長を浅野和之、メディカルソーシャルワーカーを江口のりこ、新生児科の医師を山口紗弥加が演じる。
監督は、映画『ビリギャル』でメガホンをとった土井裕泰と、金子文紀ほか。脚本は、山本むつみが担当。TBSで医療ドラマを担当してきたスタッフが集まり、テレビドラマではほとんど描かれることのなかった、出産に関するリスクやアクシデント、現場が実際に直面する社会問題も、ストーリーに盛り込んでいく。
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