毎日の生活で使う道具「歯ブラシ」は、プラスチック製の柄が握りやすくて丈夫です。ならば何かに生かせないだろうかと、DIY好きの筆者が考えた (たぶん世界初!?) のアイデアです。

「持ちやすさ」が秀逸の「柄」を生かす

メーカーが歯ブラシの回収を始めることがニュースになったことがありましたが、実はニュースになるほど日本では歯ブラシのリサイクルが進んでいません。

再び資源として活用するリサイクル、再び同じ用途で使う「リユース」の他、最近では本来と異なる目的で再活用する「リパーパス (Repurpose)」という言葉も登場しています。

歯ブラシのリパーパスのアイデアをネットで調べてみたところ、お掃除グッズにしたり、はたまたお絵描きのブラシにしたり、人によっては熱を加えて曲げてブレスレットにしたりといったアイデアが大半でした。

ブレスレットのアイデアを除けば、いずれも歯ブラシの「毛先」が主役のアイデアです。でも、柄の部分に関しては、さほど良いアイデアが見当たりませんでした (ご存じの人がいましたら教えてください)。

ここで紹介するのは、「柄」の特長を生かしたリパーパスのアイデアの1つ、ネイルケアグッズを作る方法を紹介します。

材料

材料は使い古した歯ブラシと厚手の両面テープ、紙やすりです。いずれも100円ショップで入手できます。

使い古した歯ブラシ

紙やすり (サンドペーパー)。数種類がパックになったものを購入しましたが、その中から1000番をチョイス

テーブルにキズがつかないよう、カッターナイフ用のマットや台、板などを敷いて作業するといいでしょう。

厚手の両面テープとカッターナイフ、ハサミ、キズ防止用のマットを用意

作り方

まず、歯ブラシの毛の根元にハサミやカッターを当て、根元にできるだけ近い部分で毛を切り落とします (切れた毛が飛び散るので、掃除しやすいところで作業しましょう)。

根元に近い部分でブラシをカット

カッターナイフでさらに根元に残った毛を切っていき、できるだけフラットな状態にします。

カッターを使ってできるだけフラットな状態に

サンドペーパー(紙やすり)の裏に両面テープを貼ります。両面テープを厚手のものにすれば、多少毛の根元が飛び出ていても大丈夫です。

紙やすりの裏に両面テープ (厚手のもの) を貼ります

歯ブラシのヘッドサイズよりも一回り大きめに両面テープ (紙やすりが付いた部分) を切り出します。

歯ブラシのヘッドの大きさよりも一回り大きめに (紙やすり付き) 両面テープをカットします

歯ブラシのヘッドにサンドペーパーを貼り付けて、余分な部分をはさみでカットします。

両面テープを歯ブラシに貼り付けて余分な部分をカット

これで完成です!

完成

使い方

このネイルケアグッズの使い方は、市販のエメリーボード (爪用の紙やすり) と同じです。持ちやすい柄があるので、市販品よりも爪の形を整えるのに便利かもしれません。

柄が持ちやすいので爪のお手入れもラクラク

この自作ネイルケアグッズ、紙やすりを耐水性のものにすれば水洗いも可能です。また、やすりの目の細かさが異なるものを用意しておけば、より丁寧なケアが可能になります。

もちろん、もとは紙やすりなので、木工などにも使えます。両面テープで貼り付けているだけなので、やすりが傷んできたらいつでも張り替えが可能ですね。

歯ブラシで使いやすい&可愛いネイルケアグッズを作ってみた

実際に使ってみた感想

筆者は「爪切り派」ですが、これは持ちやすくて爪切り後の一手間も手軽でお気に入りアイテムになりそうです。

家人にもテストしてもらったところ、市販のエメリーボードに比べ面積は小さいのですが、握りやすくてヘッドが小さいので、「削っている位置がわかりやすい」とのこと。子どもの爪のケアにも良さそうとの評価でした。可愛らしい子ども用の歯ブラシを使えば、爪切りが嫌いなお子さんも喜んで爪のケアをするかもしれませんね。

なお、この作業ではハサミやカッターを使用しますので、くれぐれも指を切らないように注意しながら行ってください。

執筆:Ulasam
手工芸、民族音楽を愛するギャラリー&ショップ店主。「モットーは創意工夫」ということで、日夜、DIYやハンドメイドの情報収集と実践に明け暮れる日々。実は調理師の資格も持ち、料理の腕前もかなりのもの。

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