ダイキン工業は24日、「東京の夏のビジネスシーン」に関する調査結果を発表した。期間は、6月12日~7月7日。対象は、東京で1年以上働く外国人100名と東京で働く日本人100名。

約8割がオフィス環境の室温28℃は暑いと感じている

外国人を対象に、日本政府(環境省)の推奨する「クールビズ」を知っているかについては、「知っている」が79%、「知らない」が21%となり、外国人にも広く浸透していることがわかった。

また、外国人に対して「クールビズを意識した服装で仕事をしているか」という質問に対しては「ほぼ毎日している」(55%)、「ときどきしている」(26%)が合わせて約8割となった。一方で、「クライアントと会うときはフォーマルな服装をしなくてはならない」といった声もあり、クールビズを実践したくても会社の風土や職種によって実践できない現実に、戸惑っている様子が見て取れる。

クールビズを意識した服装をする理由としては、「涼しくて快適・楽なため」と答えた外国人が79%、日本人が78%とともに最多となった。

クールビズを意識した服装をする理由はなんですか(複数回答)

外国人は「おしゃれであると思うため」(22%)、「ジャケットやネクタイは好きではないため」(30%)と、日本人よりもファッション性を加味して服装を選んでいることがわかった。また、「節電・省エネにつながると思うため」(30%)は日本人よりも比率が小さく、環境のためにクールビズを実施しているという意識は低かった。

政府が省エネのために推奨する室温に関して、「室温28℃のオフィス環境はどう感じるか」を質問。

室温28℃のオフィス環境はどう感じますか

結果、「暑すぎて耐えられない」(29%)、「暑くてやや不快」(52%)と8割以上が28℃設定のオフィスは暑いと感じていることがわかった。

一方で、「仕事が最もはかどる温度」を聞いたところ、1位は「24℃」(19%)だった。次いで、2位は「25℃」(16%)、3位は「23℃」(15%)となり、クールビズの推奨室温の28℃と比べて、約4℃の差があった。