ファン投票、選手間投票に続き、監督推薦も発表され、出場全選手が出そろった「マツダオールスターゲーム2015」。いよいよ、夢の球宴が間近に迫ってきた。
今年のオールスターゲームは約半分が初出場!
ファン投票で選出された選手のうち、セ・リーグ勢では筒香嘉智、梶谷隆幸、山﨑康晃(以上DeNA)、川端慎吾(ヤクルト)、會澤翼(広島)の5人が初出場。パ・リーグでは秋山翔吾、森友哉(以上西武)、バリオス(ソフトバンク)、松井裕樹(楽天)の4人が初めて球宴のグラウンドに立つこととなった。
また、選手間投票、監督推薦も含めると、セでは合計12選手、パでは合計13選手が初出場となる。両リーグともに半数近くが初出場選手という、新しい時代の扉が開きそうなフレッシュな顔ぶれだ。いずれの選手も、今季は印象に残るパフォーマンスを発揮している。夢の舞台で臆(おく)することなく実力が発揮できれば、さらにワンランク上のスター選手に登り詰める契機となるはずだ。
1994年はメジャーリーガーの当たり年?
出場できるだけでも栄誉なオールスターゲームだが、その中でも注目はやはり「ファン投票」で選ばれた選手たちだ。過去のオールスターゲームで、最も「ファン投票初選出組」が華やかだったのはいつだろうか。
通算記録ではなく、「オールスター後の経歴」という意味でいえば、1994年にファン投票で初選出されたメンバーで間違いないだろう。
セ・リーグ
藪恵壹(当時阪神)
新庄剛志(当時阪神)
松井秀喜(当時巨人)
パ・リーグ
伊良部秀輝(当時ロッテ)
イチロー(当時オリックス)
顔ぶれを見ればピンとくるだろう。1994年オールスターゲームのファン投票初選出組は、全員が後にメジャーリーグに活躍の場を移した選手たちなのだ。また、監督推薦で初出場を果たしたメンバーの中にも、高津臣吾(当時ヤクルト)、斎藤隆(当時横浜)が後にメジャーリーグへの移籍を果たしている。
この1994年は、イチローがシーズン210安打を放ってブレーク。また、このオールスターゲームで、松井秀喜はレギュラーシーズンでも経験のない「4番」をプロ入り後に初めて経験した。これは今なお史上最年少の記録であり、この大抜てきをしたのは当時ヤクルトの野村克也監督だった。そして、翌1995年に野茂英雄がドジャースに移籍し、後に続く選手たちの轍(わだち)となった。このことから、「1994~1995年が日本野球の転換期だった」と言っても過言ではないだろう。
今年のオールスターゲームは、第1戦が7月17日(金)に東京ドームで、第2戦が7月18日(土)にマツダスタジアムで行われる。初選出組はどんな活躍を見せてくれるのだろうか。期待しよう。
週刊野球太郎
スマホマガジン『週刊野球太郎』は、全国で激戦中の高校野球地方大会を総力特集! 試合観戦のお供に『全国49地区パーフェクト観戦ガイド』や、『野球太郎的推し校』と題し、話題豊富な大阪桐蔭、PL学園、東海大相模、横浜の4校を追います! また『歴代甲子園出場トップ校ダービー』も開催! 松商学園(35回)や北海(35回)など、夏出場最多校の行方をチェック! 『高校野球100年物語』や『高校野球100年・夏の全決勝戦史』も引き続き連載中!