7月8日(水)~10日(金)の3日間に渡って東京ビッグサイトにて開催された「第26回 国際文具・紙製品展(ISOT)」。あらゆる文具・紙製品、オフィス用品が一堂に出展するアジア最大級の商談会です。
ゼブラ、キングジム、デザインフィルなどを始め多くのメーカーが出展した今年のISOTでは、様々な新商品の情報がいち早く発表されました。その中でも、今回は文房具の魅力を発信する活動をしている「毎日、文房具。」が特に注目したアイテムを独自のカテゴリ別にご紹介します。
最新機能編:自由自在にちぎれる画期的な付せん
まずご紹介するのは、付せんの機能性を一気に高めたと言ってもいい進化系の付せん「CHIGIRU(チギル)」。
耐水性に優れた半透明のフィルム付せんが名刺よりやや小さいサイズにロール状に巻きつけられていて、見た目はあまり付せんには見えませんね。
この付せんの最大の特徴は、必要なサイズに自在に手でちぎれること。付せんには5ミリ方眼のミシン目入りで、好きなところで縦にも横にもちぎれます。
長くて細い付せん、正方形の付せんなど、大小様々な形の付せんとして使うことができる画期的な付せん。これ1つあれば、いろいろな形状の付せんとして使えます。
特に、手帳のカレンダーのマスに合わせた大きさにちぎって使えるのは便利そうですね。「細長い付せんが欲しかった」「小さいサイズの付せんが欲しかった」などといったこれまでの市販の付せんの形・サイズに満足できていなかったという人のニーズにも答えてくれそうです。
キモチ伝わる編:丁寧に縫われた特別なグリーティングカード
続いては、工場で大量生産される文房具からは感じられない"あたたかみ"が伝わってくる「nuino greeting card(ヌイーノグリーティングカード)」をご紹介。
こちらは「第24回 日本文具大賞」機能部門で見事グランプリを受賞した万年筆クリーニングペーパー「SUITO cleaning paper」と同じ神戸派計画のアイテムです。 シンプルなカードにホワイトの箔押しで「Arigato!」「Omedeto!」の言葉が刻まれたこのグリーティングカード、実は1枚1枚が糸で縫い合わされています。しかもこれらはすべて、職人さんがミシン縫いで仕上げたもの。紙を縫う作業は難しく、コツを心得ている職人さんが丁寧に作業しなければいけないそう。附属の封筒ももちろん糸で縫い合わされていて、のりなどは一切使われていません。
決して派手ではありませんが、気持ちと人のあたたかさが詰まったアイテム。とことんこだわりぬいたもの作りをする神戸派計画らしいプロダクトです。「特別な思いを相手に伝えるときには、伝えるための文房具にもこだわりたい」そんな方には是非こちらをおすすめします。
エンジョイ編:その場ですぐにオリジナルスタンプが作れるマシン
最後は子供も大人も楽しめる文具「OSMO(オスモ)」をご紹介。こちらはISOTのシヤチハタブースにて発表されたもので、誰でも簡単に自分だけのオリジナルスタンプを作ることができるマシンです。
使い方は簡単。タッチパネル式のマシンで好きな枠や文字を入力して、デザインを決定します。デザインが完成したら、機械にスタンプの印面部分をセット。その後、30~60秒待つと、あっという間にオリジナルスタンプの出来上がりです。すべての工程を含めても所要時間は10 分ほど。驚くほど簡単に自分だけのスタンプを作成できます。
私も実際、シヤチハタブースにてスタンプ作りを体験。作ったのは「まいにちぶんぼうぐ」スタンプ。
ISOT会場内でも特に注目を浴びていた「OSMO」。取材した日は体験待ちの人の列が絶えずできていて、時間によっては1時間待ちなんてことも。みなさん、それぞれ自分の名前や好きな言葉など、思い思いのスタンプを作成していました。
こちらのマシンは大型商業施設やレジャー施設などに来年2月から導入される予定。子供も大人も一緒に楽しめて、思い出作りにもぴったりですね。価格は印面サイズ7 サイズ500~1,000円(税別)予定だということです。
いかがでしょうか。これらの他にも、まだ開発中のものなども含め、注目の文房具が数多く出展されていた今回のISOT。これからも新たなアイディアの画期的な文房具が続々と生み出されていきそうです。
まき(福島槙子)
文房具の魅力を発信するウェブマガジン「毎日、文房具。」副編集長。文具プランナーとして文房具の情報を発信しています。その人その人にぴったりの文房具を見つけるお手伝いや、日々の生活に役立つ文房具、主婦目線での文房具の使い方をご提案。レディのための文具ユニット「文具lady.」としても活動中。