JR東海は26日、超電導リニア新型車両L0(エル・ゼロ)系が「最も速い磁気浮上式鉄道」(Fastest maglev train)としてギネス世界記録に認定されたと発表した。
山梨リニア実験線での高速域走行試験において、今年4月に達成した時速603kmの過去最高速度が「世界一速い」と認定された。時速603kmを達成したのは4月21日10時48分。時間にして10.8秒間、距離では1.8kmの区間にわたって時速600km以上での走行を継続したという。従来のギネス世界記録は2003年12月に記録した時速581kmで、"自己記録"と世界記録をともに22km/h更新したことになる。
山梨リニア実験線での走行試験は1997年にスタート。約2年後の1999年4月、早くも時速552kmを記録し、有人走行での当時の最高速度としてギネス認定を受けている。昨年4月には累積走行距離100万kmを達成し、4月20日時点で122万kmを突破。4月14日には1日の走行距離4,064kmを記録するなど、記録更新が続いている。