政府は6月22日、2015年版「少子化社会対策白書」を閣議決定した。その中には、未婚で恋人がいない20代の男女4割が「恋人が欲しくない」と回答した意識調査も盛り込まれた。

「恋人が欲しいですか」(未婚者、かつ現在恋人がいない人)(性・年代別)

調査は、内閣府による「結婚・家族形成に関する意識調査」。2014年12月5日~2015年1月16日、全国の20歳~39歳の男女7,000人を対象に郵送で実施、2,643人の有効回答を得た。

「恋人が欲しい」は60.8%

未婚者、かつ現在恋人がいない人(761人)を対象に「恋人が欲しいですか」と聞いたところ、「はい」が60.8%、「いいえ」が37.6%という結果になった。「はい」(恋人が欲しい)は男女間で大きな差はみられないが、ともに30代の方が20代よりも割合が高い。男女とも20代は、約4割が「いいえ」(恋人が欲しくない)と回答している。

交際経験、年収、ひとり暮らし経験、コミュ力で比較

「恋人が欲しいですか」(未婚者、かつ現在恋人がいない人)(交際経験・本人年収・離家経験・コミュニケーション力別)

さらに、「恋人が欲しいですか」という質問を交際経験、本人の年収、離家経験(自分の親と別居して生活したことがあるかどうか)、コミュニケーション力別に比較した。

交際経験別にみると、「恋人が欲しい」という人は「交際経験あり」では69.7%であるのに対し、「交際経験なし」では47.0%にとどまった。離家経験の有無別にみると、「離家経験あり」(65.0%)の方が「離家経験なし」(56.6%)よりも、「恋人が欲しい」とする割合が8.4ポイント高い。

コミュニケーション力別では、女性の「社交性・高」で「恋人が欲しい」が77.1%と高いのに対し、「社交性・低」は51.5%、男性では「自己効力感・高」で「恋人が欲しい」が74.3%と高いのに対し、「自己効力感・低」が52.1%と女性は社交性の高低、男性は自己効力感の高低による差異が大きい。

恋人が欲しくない理由は?

「恋人が欲しいと思わない理由」(未婚者、かつ現在恋人が欲しいと思わない人)(性・年代別)

未婚者かつ現在恋人が欲しいと思わない人に、「今、恋人が欲しいと思わない理由を教えてください」と選択肢の中から選んでもらった。全体では「恋愛が面倒」が46.2%で最も高く、次いで「自分の趣味に力を入れたい」が45.1%、「仕事や勉強に力を入れたい」が32.9%と続く。「恋愛に興味がない」は、28.0%。

男女とも、20代では「自分の趣味に力を入れたい」(男性51.6%、女性49.5%)が、30代では「恋愛が面倒」(男性47.3%、女性51.2%)が、それぞれ5割前後と最も高かった。

交際への不安は?

「交際への不安」(未婚者、かつ現在恋人がいない人)(性・年代別)

また、未婚者かつ現在恋人がいない人に「恋人として交際する上での不安は何ですか」として選択肢の中から選んでもらった。全体では、「そもそも出会いの場所がない」(55.5%)が最も高く、次いで「自分は魅力がないのではないかと思う」(34.2%)、「自分が恋愛感情を抱くことができるのか不安だ」(20.5%)が続く。

男性では、「気になる人がいても、どのように声をかけてよいかわからない」「どうしたら親しい人と恋人になれるのかわからない」「恋愛交際の進め方がわからない」といった項目がそれぞれ20%超で比較的高い。女性では、「自分が恋愛感情を抱くことができるのか不安だ」(24.9%)が比較的高い。