「ここだけがどうしてもやせない! 」と思ったことはありませんか?

いよいよ水着の季節がやってくる。"今年こそは夏までにやせたい! "と意気込んでいる人も多いことだろう。数あるダイエット法の中でも、最近注目を集めているのが、美容クリニックで受けられる方法だ。今回は、部分やせに特化した手術「脂肪吸引」について、湘南美容外科クリニックの福澤見菜子先生にお聞きした。

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全身やせは「遺伝子検査」から!

美容クリニックで提案できるダイエット法には、目的や段階に応じていくつかあります。湘南美容外科クリニックでは、全身やせが目的の人には、まず「遺伝子検査」を提案します。最近よく話題にものぼりますが、遺伝子を調べることで、自分にはどんなダイエットが合っているのかがわかる方法です。

遺伝子の採取方法は簡単で、口の中の粘膜を綿棒でこするだけ。約2~3週間で結果が出ます。これによって、何が原因で太っているのか、どんな運動でやせやすいか、さらには、糖質または脂質を代謝しにくい、筋肉がつきにくいなどの傾向もわかります。

検査結果に応じて、栄養指導やダイエット薬(ダイエットピル)の処方、運動指導を行います。また、ダイエット期間中は「3Dスキャン(クーゼット)」で体形を計測。メジャーでは測るのが難しい部位のサイズも2.4秒で数値化でき、スキャンした体形を時系列ごとに並べて比較できます。美容クリニックで行うダイエットでは、単なる励ましだけではなく、科学的データに基づいたアドバイスを示せることも特徴です。

部分やせには「痩身マシーン」「脂肪溶解注射」「脂肪吸引」

全身やせを頑張って理想の体重に近づいたのに、この部分だけどうしてもやせない……ということもありますよね。その場合は、部分やせに特化した方法を選ぶと良いでしょう。具体的には、痩身(そうしん)マシーン、脂肪溶解注射、脂肪吸引があります。

■痩身マシーン
シェイプアップに特化した医療レーザー機器を使用し、外部から脂肪細胞やセルライトに刺激を与えます。皮下脂肪組織を溶かす超音波治療器、脂肪を冷却してから刺激で分解する機器、引き締めたい部位を温める機器などがあります。

■脂肪溶解注射
脂肪を分解する作用を持つ薬剤を注射する方法。メスを使わずに部分やせが期待できます。湘南美容外科クリニックでは、脂肪を溶かす「フォスファチジルコリン」、溶けた脂肪を燃やす「カルニチン」、細胞を若返らせる「IGF-1」という3つの成分を配合したものを注射します。薬剤に配合する成分はクリニックによって異なります。

■脂肪吸引
細い管を用いてやせたい部位の脂肪細胞を直接吸引し、ボディラインを整える痩身法。湘南美容外科クリニックでは、皮下脂肪の90%を除去するとされている「VASER(ベイザー)」を導入しています。

脂肪吸引ってどんな手術?

上で述べたとおり、脂肪吸引は部分やせに適した手術。痩身マシーンや脂肪溶解注射に比べて、手術後の痛みや腫れ、ダウンタイム(施術から回復までの期間)を心配される人もいるかと思いますが、そのぶん効果は大きいとも言えるでしょう。基本的に、一度手術を受けた部位は二度と太りません。「やせたいけれど自己管理が苦手……」という人におすすめです。

脂肪吸引で使う管はわずか2~4mm程度。その管が入れば良いので、手術跡は本人でもわからなくなるほど目立たないことが多いです。吸引箇所は、顔は耳たぶの後ろ、二の腕は肘やわき、腹部はへそ、太ももは足の付け根(Vライン)など。周りに脂肪吸引をしたことがわかってしまっては意味がないので、しわに沿わせるなどの配慮を心がけています。

注意事項として、手術の約6時間前から食事は禁止。なお顔の手術の場合は、メイクをして来院しても手術前に落とせるので大丈夫です。

手術後は"筋肉痛のような痛み"

湘南美容外科クリニックの場合、上半身では静脈麻酔(点滴で注入)、下半身では硬膜外麻酔(腰から注射)をしますので、手術中の痛みの心配はありません。どこの部位でも日帰り手術となり、手術後は自分で歩いて帰ることが可能です。

気になるダウンタイムですが、上半身ほど回復が早く、下半身ほど遅い傾向に。手術後の痛みは筋肉痛に似ています。つまり、動くと痛みを感じますが、動かなければ気にならない程度。トイレに行くときは少々不便かもしれません。手術後は痛み止めを処方し、個人差はありますが、痛みは1週間程度で治まるケースがほとんど。また、患部の腫れや内出血は、腕なら1~2週間、下半身なら3カ月くらいで回復することが多いようです。手術後の通院は、一般的には、3日後、1週間後、1カ月後、3カ月後と経過観察し、特に問題が見られなければ3カ月後に終了となります。

なお手術後は、脂肪を吸引して空洞になった部分を圧迫する必要があり、ガードルを着用してもらいます。脂肪吸引はどの季節でも受けることは可能ですが、ガードルは真夏では暑いと思いますので、今ぐらいの夏前に駆け込みで行う人が多いです。

若いうちがベスト! その理由は?

加齢とともに、皮膚はたるんでいきます。たるみがある状態で手術を受けると、脂肪吸引した部位の皮膚がキレイに引き締まらない可能性も。そのため、脂肪吸引を考えているのであれば、10代後半~30代前半の若い年代が特に適しています。

そして脂肪吸引は、リピーターが多い施術の一つ。ダイエットのリバウンドで苦しんでいる人、痩身マシーンや脂肪溶解注射を何度も受けている人には脂肪吸引をお勧めします。

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リピーターが多いということから、脂肪吸引がそれだけ満足度の高い手術だということがうかがえる。"部分やせ"という明確な目標がある人は、きっと理想の体形に近づけるはずだ。また、本人の希望を参考にしながらも、その人に最も合ったダイエット法を提案してくれるそうなので、その点も安心できる。気になる人はカウンセリングに行ってみては。

※画像と本文は関係ありません

記事監修: 福澤見菜子(ふくざわ・みなこ)

2003年度ミス慶應グランプリで、歴代のミスの中でも唯一「専門医」の資格を持つ医師。

2006年に慶應義塾大学医学部を卒業後、同大学病院、東京大学医学部附属病院 形成外科・美容外科、大塚美容形成外科 千葉院院長などを経て、2013年より湘南美容外科クリニックに勤務。そのほか、日本形成外科学会 専門医、日本美容外科学会(JSAPS) 正会員、日本抗加齢医学会 正会員、埼玉医科大学総合医療センター 形成外科・美容外科 非常勤助教など。

医師として、正しい美容医療の普及と実現に貢献することをライフワークとし、オフィシャルサイトでも情報を発信している。