オウチーノ総研はこのほど、「『騒音』に関する実態調査」の結果を発表した。調査期間は6月3日~10日、対象は子どもがいる20~39歳の既婚女性820名。

子育てママの7割以上が、家の中にいる時に騒音を気にしている

はじめに、「子育て中、家の中にいて、周囲の騒音が気になったことはありますか?」という質問と、「子育て中、家の中にいて、自分たちの発する騒音が、周りに迷惑をかけていないか気になったことはありますか?」という質問をした。

結果、「周囲の騒音」が気になったことが 「ある」と回答した人は58.8%、「ない」が36.6%だった。「自分たちの発する騒音」が気になったことが「ある」と回答した人は65.4%、「ない」と回答した人は29.8%だった。「周囲の騒音」より「自分たちの発する騒音」を気にする人が多い。どちらも「ない」と回答したのは27.0%であり、子育てママの73.0%は、家の中にいる時に騒音を気にしていることがわかった。

「周囲の騒音」「自分たちの発する騒音」ともに、「気になる」が半数以上に

「周囲の騒音」で気にしている人が多かったのは、「車・バイクの音」が35.1%、次が「工事の音」で19.0%、そして「子どもの声」が14.6%だった。

一方、「自分たちの発する騒音」のなかでもっとも多いのが「子どもの声」で、54.3%の人が周りに迷惑をかけていないか気になったことが「ある」と回答した。次に多かったのが「大人の声」で18.7%、その次が「足音」で18.0%だった。

「子どもの声」についてより詳しく聞いたところ、特に「泣き声・夜泣き」が気になると言う人が突出して多かった。具体的には、「夜泣きが酷いと、静かな時間だけに近隣への騒音になっていないか不安になる」(28歳/賃貸マンション)や「子どもがまだ3カ月なので、うるさく泣いた時に周りに迷惑なのではないか気になる」(26歳/賃貸マンション)などの声が挙がった。

「自分たちの発する騒音」が気になる、賃貸マンション・アパートは7割以上に

次に、住まいの形態別の結果として、まず「周囲の騒音」が気になったことのある人の割合は、借家が61.0%で持ち家が56.8%、集合住宅が61.6%で一戸建てが54.1%だった。さらに細分化すると、賃貸マンション・アパートが63.3%、賃貸一戸建てが37.5%、持ち家マンションが58.2%、持ち家一戸建てが55.9%だった。

「周囲の騒音」が気になったことのある人の割合は、借家では6割以上

「自分たちの発する騒音」が気になったことのある人の割合は、借家が68.8%で持ち家が62.9%、集合住宅が68.9%で一戸建てが60.4%だった。さらに、賃貸マンション・アパートは70.9%、賃貸一戸建ては46.8%、持ち家マンションは64.7%、持ち家一戸建ては61.9%だった。

「自分たちの発する騒音」が気になったことのある人、賃貸マンション・アパートは7割以上に

最後に、「子育て中、騒音が気になって引越したことはありますか?」という質問をしたところ、「引越したことがある」が6.8%、「引越さなかったが、引越しを検討した」が13.8%だった。

また賃貸マンション・アパートの場合、「引越したことがある」が7.6%、「引越さなかったが、引越しを検討した」が19.0%だった。賃貸マンション・アパートに暮らす子育てママの4人に1人が、騒音が原因で引越しを考えたことがあるという結果となった。