花王はこのほど、一都三県在住の既婚男性801名(共修世代25~34歳 389名、別修世代40~59歳 412名)を対象に実施した、家事の意識・実態に関する調査の結果を発表した。調査は5月にインターネットで行われた。

家事シェアリング率が高い、家庭科共修世代の夫

「家事シェアリング率」

調査では、家庭科を必修科目として学んだ25~34歳の男性を共修世代、40~59歳の男性を別修世代とし、それぞれの家事に対する意識について調査を行った。

まず、7項目の家事について、どの程度担当することがあるか答えてもらい、「自分が担当」「自分が主に担当」「自分と配偶者と半々」「配偶者が主だが自分もする」と回答した割合を家事シェアリング率として算出。結果を共修世代と別修世代とで比較したところ、「リビングそうじ」をする共修世代は69%だったのに対し、別修世代は49%と、その差は20ポイントとなった。また「キッチンそうじ(共修61%、別修39%)」では22ポイント、「洗たく(共修64%、別修44%)」でも20ポイントの差が明らかに。そのほか全項目において、共修世代が別修世代を上回る結果となった。

さらに、妻が「有識者」の場合と「専業主婦」の場合とで比較したところ、共修世代は妻が専業主婦であっても家事をシェアしている夫が多いことが判明。具体的には、「リビングそうじ(61%)」や「食器洗い(68%)」では6割超の夫が手伝っており、最も低かった「食事づくり(48%)」でも、2人に1人が担当することがあると回答した。

共修世代の夫9割超が、家事をするのは「当たり前」

「家事に対する意識」

次に、家事をすることは家族の一員として当然のことだと思うか尋ねたところ、共修世代は「あてはまる(50%)」「ややあてはまる(43%)」と回答。実に93%もの夫が、家事をすることは当然だと考えていることがわかった。また、共修世代の6割超が「家事は夫婦どちらかに負担が偏らないようにしている」と考えており、対する別修世代は48%と半数に満たなかった。さらに、家事は分担ではなくシェア(共有)するものだと思うか尋ねた結果、共修世代の77%が「思う」と回答。別修世代の65%を12ポイント上回った。

共修世代からは、「家事は生活の一部。だからシェアすべきもの」(31歳 妻有職)、「家事は女性がするものだと思っているのが不思議」(29歳 妻有職)、「全てを共有し、その時にできる方がすればいいと思う」(32歳 妻有職)、「分担するとお互い気遣えなくて、相手がやれていないことにイライラするだけ。夫婦で話しながら 共有することが大切」(29歳 妻専業主婦)、「専業主婦であっても、家事を全て行うのはしんどいと思う」(31歳 妻専業主婦)、「分担では負荷や責任がかかる。共有して、お互いが手を取り合ってやるべき」(26歳 妻専業主婦)といった意見が寄せられた。

共修世代は、家の事も日用品の買い物も夫婦2人で

「家の事や日用品の買い物について」

次に、家の事や買い物などについて、どのくらい一緒に行っているのか調べたところ、「家の事を夫婦2人で決めている(あてはまる+ ややあてはまる)」と回答した人は、共修世代は76%、別修世代は61%だった。また、「日用品の買い物を一緒にする」という人は、共修世代が52%、別修世代は41%という結果に。家事のシェアリング率が高い共修世代は、家の事も買い物もシェアしていることが明らかとなった。