沖縄には、美しい海や神秘的な森にたたずむ癒しのカフェがたくさんある。感動の景色と地元の食材を生かしたメニュー、旅人を温かく迎えてくれる南国気質のおもてなし……。そんなカフェ3店を紹介しよう。
森の中にたたずむ乙女な隠れ家
景色や立地が自慢のロケーションカフェが多い沖縄南部エリアの中でも、老舗といえるのが「Cafe Bean's(カフェビーンズ)」。大きなガジュマルの木の下にたたずむこの一軒家カフェは、オーナー三姉妹の手で作り上げられたというから驚きだ。大きな窓からはやわらかな陽の光が降りそそぎ、森の中に迷い込んだような不思議な感覚に包まれる。
そんなくつろぎのひとときに彩りを添えるのが、自然な甘さのこだわりスイーツ。沖縄県産の自家製黒糖に、食べられる花・エディブルフラワーをあしらった「黒糖のチーズケーキ」(650円・飲み物付き)は、味はもちろん見た目の美しさも楽しめる。「自分たちの農園で育てたものをお客様にお出しできることが何より嬉しい。このお店を3人でずっと続けていきたい」と話す三姉妹の笑顔に癒され、ナチュラルでやさしい時間を過ごせそう。
●infomation
Cafe Bean's(カフェビーンズ)
沖縄県南城市玉城百名986-2
オーシャンビューで南国カクテルを
次に紹介するのはアメリカンなムード満点、異国情緒漂う中部エリアの人気カフェ「Transit Cafe(トランジット・カフェ)」だ。同店では、慶良間諸島まで見渡せるオーシャンビューを楽しみながら、南国フルーツを贅沢に使ったスイーツやカクテルをいただける。
テラス席から見えるのは、サーファーやダイバーの間では有名な北谷の宮城海岸。ランチやスイーツ、ディナーと時間帯によって変わる海の表情はいつ訪れても飽きることはない。ここでしか出会えない特別なロケーションが広がっているのだ。
特に女性に人気というメニューが、「トロピカル・パッション」(850円・ランチドリンク変更で590円)など、種類豊富なオリジナルカクテル。トロピカルフルーツをふんだんに使った1杯は見た目でも南国気分を盛り上げてくれる。「トランジット・カフェのアヒポキ」(サラダ・スープ・ドリンク付・1,320円)など、フードメニューも取りそろえる。
●infomation
Transit Cafe(トランジット・カフェ)
沖縄県中頭郡北谷町宮城2-220-2F
南の島のガーデンカフェ
最後におススメしたいのが、本島北部の「fuu cafe(フウカフェ)」。沖縄美ら海水族館より車で約15分、橋で渡れる離島・瀬底島にあるガーデンカフェだ。
石畳を抜けると、木々のざわめきが聞こえる緑の中庭にたどり着く。ほどよく力の抜けた絶妙な雰囲気が南の島によく似合い、気付けばうたたねする人もチラホラと……。
近くの漁港で採れた新鮮な海ぶどうと、沖縄在来豚である黒豚アグーを煮込んだ「海ぶどうとアグーの丼仕立て(ジーマミ豆腐・今日のお汁・ドリンク付)」(1,350円)はぜひ食べておきたい名物ランチだ。プチプチとした食感の海ぶどうとトロトロになるまで煮込まれたアグーがてんこ盛りで、開業当時から注ぎ足し使われているタレがこれまた美味。
●infomation
fuu cafe(フウカフェ)
沖縄県国頭郡本部町瀬底557
日常的に張り詰めていた気持ちをリセットできるとっておきの場所。時間がゆったりと流れる島のカフェでは、心がゆっくりとほぐれていく癒しの体験を味わえる。沖縄を旅する時は、あなただけの特別な一軒を探してみるのもいいだろう。
※記事中の価格・情報は2015年5月時点のもの。価格は全て税込
著者プロフィール:阿久津 彩子(あくつ あやこ)
東京都出身のフリーライター。大手商社勤務を経て独立。2011年より沖縄へ移住し、WORD WORKS OKINAWAを立ち上げる。ビジネス系ライティングから沖縄観光情報、葬儀・仏壇まで、幅広く執筆・撮影。沖縄・国際通りの隠れ家喫茶「路の上のカフェ日日」のオーナーでもある。