私は結婚相談所を主宰しています。この結婚相談所に登録されている会員、特に女性会員が相手に課す「譲れない条件」の筆頭が「年収」です。
結婚後、夫婦間で起こるいさかいの原因で一番多いのが「お金」に起因すること。交際中または結婚後に「お金」が原因で二人の関係が破綻しないよう、あらかじめ彼氏の年収を把握しておくことが重要です。本人から聞き出す方法以外に「彼氏の年収をそれとなく知るための方法」を幾つかお届けします。
1.勤務先の情報から予想する
上場企業に勤務している彼の場合は、「会社四季報」などを参照することで平均年収が推察できます。学生向けの「就職情報サイト」や「Yahoo! ファイナンス」などからも分かる場合もあります。また、非上場企業に勤務しているのなら「就職情報サイト」などで企業名から検索すれば、情報がヒットすることもあり、そこに詳細な金額が掲載されていることもあります。これらの情報を活用すれば、ある程度の年収は予想できてしまいます。
2.家賃から予想する
彼氏から年収を聞くことが難しくても、現在住んでいる部屋の家賃なら聞きやすいかもしれません。もし彼氏から回答を得られないとしても、賃貸のアパートやマンションに住んでいるの場合であれば、「賃貸物件情報サイト」から当該物件を検索すれば家賃が判明する場合もあります。首都圏に住んでいる男性の場合、家賃に掛ける費用の適正額は「およそ月収の3分の1くらい」とされています。家賃から年収を推察することもできます。
3.嗜好や趣味から予想する
以前、マイナビニュースが会員向けに行った「趣味に使っているお金は月収の何%?」というアンケートがあります。このアンケート結果によると、趣味に費やすお金の割合は月収の「10%以下」が47.8%、「10~20%未満」が26.2%、「20~30%未満」が15.0%という数値になっています。その趣味にどのくらい没頭しているかにもよりますが、これらの数値から年収や月収を計算し、推察することも可能となります。
同じ職場に勤務する彼氏であれば概算の年収は分かりますし、私たちのような結婚相談所の紹介である場合は、プロフィールの中で年収を公開しているので分かります。相手の(彼氏の)年収というのは、女性にとっては重要なファクターであるにも関わらず、それを把握するのは容易ではありません。彼氏に対して単刀直入に聞けないとしても、上記の方法を使って「ある程度」の年収を把握しておくことはとても重要かつ必要なことです。
執筆者プロフィール : 坂田 陽子(さかた ようこ)
福岡県生まれ。20代の半ばから恋愛問題や夫婦問題に関するカウンセリングを開始する。寄せられる相談件数は年間1万件以上にも上る。多くの案件を解決した経験から独自の恋愛論を展開し、各メディアで人気に。これらの経験を活かし、結婚相談所「ブライダルジャパン」と、出逢いのための社会人サークル「東京アクティビティ」を手掛ける。最近では、後進育成のための「恋愛アナリスト・婚活アナリスト実践養成講座」も主宰している。
坂田陽子の結婚相談所「ブライダルジャパン」