衣類を始め、ソファやじゅうたんなどについてしまったシミ。大事にしていたのに…と落ち込む前に適切に対応することで、元のキレイな状態に戻せるかもしれません。このコラムでは、NS ファーファ・ジャパンに聞いた「汚れの種類に応じたシミ取りの極意」を伝授します。

ワイン、口紅など汚れ別シミ落としの方法を伝授!(画像はイメージ)

シミ取りをする前に…

■シミがついたら、とにかく手早い対応を!
食べこぼしや汚れがついてしまったら、できるだけ早めにシミ取りをすることが大切です。この時間が早ければ早いほど、シミが落ちやすくなります。汚れが完全に乾燥してしまっている状態でシミ取りをしても、なかなか落ちにくいもの。汚れが乾くまでの5分くらいが勝負だと心得て、汚れたらすぐにシミ取りをしましょう。

■シミの種類に合った対応を行うこと!
一口に「シミ」といっても、ついてしまったのは泥なのか、食べこぼしなのかによって、シミ取りの方法は全く違います。日常の中でうっかり付けてしまいがちなシミの対処方法について、種類別にご紹介します。

■まずは目立たないところでテスト!
シミ取りをする前には、必ず目立たない部分でテストをしてください。衣類やファブリックなどの素材を取り扱い絵表示で確認し、洗剤が合わなかったり、色落ちしないかをきちんとチェックして大丈夫だと判断してからシミ取りをしましょう。

口紅の汚れ

シミの中でも、口紅による汚れはなかなか手ごわいもの。口紅は油性なので、水だけで落とそうとするのは難しいのです。ベンジンやクレンジングオイル、台所用洗剤などを綿棒につけ、シミになったところを軽くトントンとたたいてみましょう。このとき、汚れを広げないように注意してください。ゴシゴシではなくやさしく汚れを浮かしたら、通常通りお洗濯を。キレイに汚れが落ちるはずです。

ワインの汚れ

ワインが服や布などについたら、とにかくすぐに水洗いします。これだけでもかなり落ちるのですが、シミになりそうなときには、中性洗剤につけてもみ洗いをしましょう。既に時間がたってしまったワインのシミには、漂白剤(色柄のものは酸素系、白物は塩素系)で色素を落とすようにしてください。

また、じゅうたんにワインをこぼしてしまった場合、乾いてしまう前に塩をもみこむのもオススメ。この方法だと、塩の浸透圧作用によって、塩にワインの色素がうつり、シミがキレイになると言われています。シミ取りが終わったら、塩は掃除機で吸い取ってくださいね。

血液の汚れ

血液も水ですぐに洗えば、キレイに落とすことができます。ただ、血液はたんぱく質なので、熱いお湯を使うとたんぱく質が固まり、余計に落ちにくくなるのでご注意を。水と中性洗剤や衣料用洗剤を使って、落とすようにしてください。それでも落ちない場合には、たんぱく質分解酵素が入っている洗剤や漂白剤を使うのがオススメです。

汚れや洗剤の種類の相性、落とし方などを知らないと、逆にシミを広げたり、ひどくなることも…。シミ取りとひと言でいっても、大変奥深い世界です。正しいシミ取りで、大切な服やファブリックなど、お気に入りをいつまでもキレイな状態で守りましょう。


池上潤さん(写真右)
NS ファーファ・ジャパン 執行役員 研究開発本部長 兼 第1研究開発部長。社歴20年以上で、ランドリー製品からホームケア製品、パーソナルケア製品をも含めた日常生活に関わる様々な「洗う」の研究開発に関わってきたスペシャリスト。「日常の生活で落とせない汚れはない」との熱い思いを胸に、日々開発に取り組んでいる。好きな洗剤は『ファーファラボ 柔軟剤の香りひきたつ無香料洗剤』『ファーファラボ 気になる成分無添加洗剤』。
和智真理子さんさん(写真左)
マーケティング本部 マーケティング部 第1ブランドグループ。ランドリー製品、主に柔軟剤のマーケティングを担当。マーケットリサーチから商品企画、販促に至るまで一連の流れを手がけ、日々の生活が楽しくなる商品づくりを目指している。また広報・PRも兼務し、自社商品の認知度向上にも尽力している。好きな洗剤は『UVカット洗剤』。