インテリジェンスHITO総合研究所とDODAは27日、「働く女性の管理職に対する意識調査」の結果を発表した。調査期間は1月24日~25日、対象は全国の正社員として働く25歳~44歳の女性1,058名。

キャリアの志向性を4タイプに分類

同調査では、まずアイデンティティの在り方や学びに対する考え方について、回答者全員に対し全32項目の質問を実施。キャリアの志向性を4つのタイプに分類し、それぞれの管理職意向を調査した。各タイプの特徴は以下の通り。

・バランスタイプ(自分を内からも外からもバランスよく見ているタイプ)
・悩める子羊タイプ(自分自身や生き方について悩みを抱えているタイプ)
・ほどほどタイプ(何に対しても平均的にこなしているタイプ)
・内外ギャップタイプ(仕事はきちんとこなすが、自己と外部の評価にギャップを感じているタイプ)

管理職になりたい人は24.4%のみ

「管理職になりたいか」という質問に対し、女性全体で「管理職になりたい」と回答した人は24.4%。「なりたくない」は75.6%と多数を占めた。

4タイプ別にみると、「管理職になりたい」と回答した人の割合が最も高かったのは、「内外ギャップタイプ」(39.7%)。次いで、「バランスタイプ」(34.6%)、「ほどほどタイプ」(21.3%)が続く。最も低い「悩める子羊タイプ」では、8.8%という結果になった。

「管理職になりたいか」

管理職になりたい理由は?

「管理職になりたい理由・なりたくない理由」を聞いたところ、管理職志向が最も高い「内外ギャップタイプ」では、「より責任の重い仕事がしたいから」「肩書きが欲しいから」「自分の影響範囲を広げたいから」が上位となった。

「バランスタイプ」は、「より責任の重い仕事がしたいから」「自分の影響範囲を広げたいから」が多く、「ほどほどタイプ」では、管理職になりたい目立った理由はなかった。

一方、最も管理職意向が低い「悩める子羊タイプ」では、「肩書きが欲しいから」のみであった。

管理職になりたくない理由は?

「管理職になりたくない理由」を聞いたところ、「悩める子羊タイプ」では、「失敗するのが怖いから」「リーダーシップを取る自信がないから」「女性管理職が少なく、男性の中の少数派になる自信がないから」が多数となった。

「内外ギャップタイプ」では「ロールモデル・目標となる女性管理職がいない」「失敗するのが怖い」に回答が集中。「ほどほどタイプ」では「長時間労働になりそうだから」、「バランスタイプ」では「女性管理職が少なく、男性の中の少数派になる自信がないから」が上位となった。