西武鉄道の「黄色い6000系電車」が18日にデビューし、臨時の快速急行として池袋~所沢間を走行した。同電車は池袋線のほか、西武有楽町線から東京メトロ有楽町線・副都心線、東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線へ直通運転も行う。

臨時電車での運行開始を前に、「黄色い6000系電車」の回送列車が池袋駅へ

池袋線池袋~飯能間は、西武鉄道の前身である武蔵野鉄道により1915年4月15日に開業。今年で開業100周年を迎えた。これを記念した企画の一環で、「黄色い6000系電車」が運行されることに。地下鉄との相互直通運転に対応した6000系のうち、アルミ製車体の1編成(6057編成)を使用し、西武線内の黄色い電車をイメージした外観に変更。運行開始前日の17日、ラッピング作業の様子が報道公開された。

前面デザインにおいて、2000系・新2000系・9000系などに見られるヒゲのような形状のステンレス板は再現されなかったものの、昨年末に引退した3000系と同様、窓回りを黒くしたデザインが採用されている。車体側面の乗降扉はグレーの配色となり、中央部には西武鉄道の旧シンボルマークが再現された。

4月17日にはラッピング作業の様子が報道公開された(写真3枚とも西武鉄道提供)

「黄色い6000系電車」の臨時電車(所沢行の快速急行)が池袋線を走る

運行開始初日の18日に臨時電車を運行することも発表され、運行時刻は池袋駅14時15分発・所沢駅14時42分着とされた。当日は午後から「黄色い6000系電車」の回送列車が池袋線を走行。池袋駅に到着した後、所沢行の快速急行となり、ほぼ定刻に同駅を発車した。「黄色い6000系電車」をひと目見ようと、沿線には多くの鉄道ファンが集まり、臨時電車の車内も多くの乗客でにぎわっている様子だった。

「黄色い6000系電車」の運行期間は2016年3月までの予定。運行区間は池袋線池袋~飯能間と狭山線、西武有楽町線、東京メトロ有楽町線・副都心線、東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線とされている。日によって運転時刻・運行区間が異なり、運用の都合などで運転しない日もあるとのこと。