俳優の江口洋介と本木雅弘が初共演する映画『天空の蜂』(9月12日公開)の予告編が24日、公開された。

『天空の蜂』に出演する本木雅弘(左)と江口洋介

本作は、東野圭吾が1995年に発表した同名小説(講談社文庫)を原作に、「20世紀少年」シリーズなどで知られる堤幸彦監督が手掛けるクライシス・サスペンス作品。最新鋭にして日本最大のヘリコプター「ビッグB」が何者かに奪取され、原子力発電所の上空でホバリングを始める。「原子力発電所を全て使用不能にしなければ、ヘリコプターを落とす」と要求する犯人を捜し出せるのか――という、テロ事件による国家の危機を描く。

公開された映像では、報道や政府の声が飛び交う中、ついに「ビッグB」が、その姿を現す。日本消滅の危機を必死に食い止めようとするヘリコプター設計士・湯原(江口)と、冷静に怒りを抑えながら日本の危機を訴える原発設計士・三島(本木)の姿から、高まる緊迫感が伝わる内容に。さらに、仲間由紀恵、綾野剛ら共演者の迫真の表情が映し出されている。

全長34メートル、総重量25トン。現在日本に実在する輸送用ヘリをはるかに超える日本最大の「ビッグB」がどのように映像化されるのかにも注目が集まっていた本作。ヘリの内部のシーンは、30m級の巨大セットで撮影を敢行。さらに、不安感や緊張感などを表現するため、すべてのカットがカメラを固定しない特別な手法で撮影されている。

堤監督は、「さまざまな作品を作らせていただいていますが、これまでこんなに神経を張りつめた作品はなかなかありませんでした。トップカットからスタッフロールまで全神経を集中させて作りました。私の作品の中ではこういうアプローチはなかったなぁと、自分でもびっくりするような仕上がりになっています」とコメントを寄せた。


(C)2015「天空の蜂」製作委員会