オウチーノ総研はこのほど、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住の20歳~39歳の女性471名を対象に、「母娘関係」に関するアンケート調査を実施し結果を発表した。調査期間は3月4日~11日。
69.9%が「母親との仲は良好」と回答
調査ではまず、「母親との仲は良好ですか?」と質問したところ、「とても良い(41.4%)」、「どちらかというと良い(28.5%)」と、およそ7割が母親との関係が良好であると回答した。「仲が良い」と感じる理由については、買い物や旅行など「一緒に出掛けることが多いから」や、LINEや電話で「連絡をよくとっているから」という理由が多かった。その他、「結婚して子供を産んでから、仲良くなったから」(35歳/既婚)や「一緒に入浴するから」(31歳/未婚)といった理由が並んだ。
「母親に依存している」と感じている女性、46.9%
母親とどんなことについて話すのか聞いたところ、「仕事(32.7%)」「出産・育児(31.0%)」「恋愛(29.4%)」と、約3割が仕事や恋愛について母親に話していることがわかった。
では、どのくらいの女性が「母親に依存している」のだろうか。調査した結果、実に半数近く(46.9%)がいまだ母親に依存していると感じていることがわかった。兄弟・姉妹構成別で見てみると、自身が「長子」の場合は37.9%だったのに対し、「一人っ子」では53.6%という結果に。また、「実家暮らし」の女性では、なんと62.3%という結果となった。依存していると感じる理由としては、「家事を任せているから」「すぐに頼ってしまうから」といった回答が目立った。
母親の「依存」を感じる人15.7%、「束縛」は11.7%
次に、「母親の依存や束縛を感じることはありますか?」と聞いたところ、「依存を感じる」と回答した人は15.7%、「束縛を感じる」と回答した人は11.7%だった。兄弟・姉妹構成別では、特に「一人っ子」が全体平均を大きく上回り、「依存を感じる(17.9%)」、「束縛を感じる(28.6%)」という結果に。「一人っ子は、母親の子どもへの愛情や心配をすべて一人で受けることになるため、束縛を感じやすいのだろう」と同調査。
「依存を感じる」理由については、「母に何かあると、すぐ私に電話をしてくるから」(39歳/既婚)や「妹の学校や町内会に関することまで、私がいないと何もできないから」(22歳/未婚)といった声が最も多く、また、「私が自室にいると何かと理由をつけて部屋に上がり込んでくるから」(24歳/未婚)といった「過干渉」や、「お金の工面を頼まれるから」(33歳/既婚)など「金銭的依存」も挙げられた。
一方、「束縛を感じる」理由としては、「家を出ないように言われるから」(31歳/未婚)や「いまだに門限があるから」(34歳/未婚)、「土日に外出すると怒られ、母と一緒でないと遠出できないから」(22歳/未婚)といった声が多数寄せられた。
36.5%が、母親との関係に「ストレス」
最後に、「母親との関係にストレスを感じることはありますか?」と尋ねたところ、「頻繁にある(9.7%)」「時々ある(26.8%)」と、36.5%が母親との関係にストレスを感じているとのこと。また、「一人っ子」の場合は42.9%、「実家で暮らしている」人が46.7%という結果に。血のつながった母娘も、やはり距離が近いとストレスが生じやすいよう。
ストレスを感じる理由については、「人の話を聞かないで、自分の話ばかりしてくるから」(22歳/未婚)や「子育てのやり方に口を出されるから」(38歳/既婚)など、「母親が口うるさいから」という声が最も多く、続いて「言動が軽率で落ち着きがないから」(23歳/既婚)や「意見が食い違うから」(38歳/既婚)など、「性格や価値観、意見が合わないから」といった理由が並んだ。