お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が、15日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)に出演し、ネット私刑と事件報道に関して持論を展開した。

ダウンタウンの松本人志

ネット私刑とは、「加害者の真偽不明なものを含む情報を拡散させたり、誹謗中傷を繰り返したりしてインターネット上で制裁をくだす行為」のこと。神奈川県川崎市で中学1年生の男子が殺害された事件後、Twitterなどでは加害者側の情報を写真付きで投稿するユーザーも現れた。

松本はまず、加害者の少年の実名と顔写真を掲載した一部週刊誌について、「あまり好きじゃない。だって、商売でやっているから」とした上で、「こういう人たち(ネット私刑者)の方がお金なしでやっている分、まだ健全かなと思うんですけど。良いか悪いかは置いといて」と両者を比較した。

さらに、「まず1つ言えることは、『被害者の写真を隠せよ』というのがありますね」に加え、「被害者の写真をあれだけ堂々とバンバン出しといて、加害者(の写真)を出すか出さへんかで揉めてること自体」にこそ問題があると指摘。「やっぱりまず被害者を守ってやってほしいなと」と訴え、「被害者の顔出た時点で近所ではバレバレなんですよね?」と問いかけた。

また、ネット上の規制やモラルについて、「あと100年くらいは経たないと、ちゃんと決まっていかないんじゃないかなと。われわれは一番どえらいところに巻き込まれてしまっていて」と語り、現状を「フグがまだ食べ慣れていない感じで。どこに毒があるか分からん時に食わされている感があって」と例えた。