2月28日公開の映画『振り子』の東京凱旋試写会舞台あいさつが24日、東京・新橋のスペースFS汐留で行われ、中村獅童、小西真奈美、竹永典弘監督が出席した。

映画『振り子』の東京凱旋試写会舞台あいさつを行った中村獅童

21日に歌舞伎役者の坂東三津五郎さんがすい臓がんで死去した直後ということもあり、多くの報道陣が駆けつけた同イベント。歌舞伎界の先輩でもある坂東氏が亡くなったということで報道陣の取材に応じた中村獅童は「みんなで力を合わせて歌舞伎界を盛り上げていき、自分自身もいい役者になって精進することが三津五郎さんへの恩返しだと思っています」とコメント。最後に会ったのは一般女性との「入籍報告をした1月13日」といい、「その時は結構長い時間しゃべって下さったんですが、お元気そうでした。弱っている姿を見たことがなかったので非常に残念です」と驚きを隠せず、「聞きに伺った時は何でも教えてくれて、ここ最近ではいろんなことを教わった先輩でしたね」と故人を偲んだ。

お笑い芸人を経てパラパラ漫画家として一世を風靡した鉄拳が2012年に発表した『振り子』を映画化した本作。昭和から平成へと移り変わりつつある時代に、人生の荒波に翻ろうされながらも奇跡が巻き起こる大介(中村獅童)とサキ(小西真奈美)夫婦の姿をハートウォーミングに描く。

2度目の共演で夫婦役を演じた小西について中村は「普段の小西さんも穏やかでニコニコしていて、そうじゃない一面もあるのかと質問したら、キレたりすることがないというので素敵だと思いました。(劇中での夫婦関係は)最高だと思いますよ」と絶賛。一方の小西も「兄さん的な存在だったので(撮影以外の時間も)色々とお喋りをしました。優しいですしすごくムードメーカーでしたよ」と好印象の様子だった。映画『振り子』は、2月28日より角川シネマ新宿、池袋シネマ・ロサほか全国順次公開。