東芝 社会インフラシステム社はこのほど、名古屋鉄道向けに新型の直流電気機関車EL120形2両を納入したと発表した。

東芝が名古屋鉄道へ納入した新型電気機関車EL120形(画像は東芝提供)

名古屋鉄道(名鉄)は2014年度設備投資計画の中で、レール運搬などに使用する電気機関車2両の更新を発表していた。このほど東芝が納入した新型電気機関車EL120形は、従来の電気機関車EL600形(1943年製造)の置換えとなる機関車であり、保線作業での砕石やレール運搬がおもな使用目的とされている。

EL120形の車体構造は箱型両運転台方式。「機関車が持つ機能性と堅牢性のイメージを踏襲しながら、デザイン性も重視し、名鉄特有のスカーレットレッド色と流線型のステンレスラインを採用しています」(東芝)とのこと。新たに電車との機器の共通化も提案しており、電車の床下吊り構造を機関車に応用し、機関車の小型化を実現。運転操作などの取扱いについても、電車との共通化が図られた。

今回の受注に関して、JR貨物への機関車納入実績に加え、こうした電車との機器の共通化も評価されたと東芝は説明。「今回納入したような40~50トンクラスの新型電気機関車も新たなラインナップとして、国内の鉄道事業者に展開していきます」と発表している。