ハンバーガーは、いまやチェーン店だけのものではない。各店がそれぞれのこだわりを込めた"グルメバーガー"も注目を集めている。東京・日本橋のハンバーガー専門店「ザ・ビートダイナー」も、そんな"グルメバーガー"を提供する店の1つだ。そして、同店でひときわ強い存在感を放つメニューが、「ザ・ビートバーガースペシャル天使」(1,650円)と「ザ・ビートバーガースペシャル悪魔」(1,850円)なのである。

「ザ・ビートダイナー」

「天使」はそびえ立つ塔のよう

同店は、東京メトロ「三越前」駅直結の商業施設「日本橋三井タワー」の地下1階にあり、営業時間は11:00~23:00(ラストオーダー22:30)。レンガ使いがアメリカの路地裏のような雰囲気をかもし出し、大人のハンバーガー店といったたたずまいだ。

店内にはカウンター席も

壁にはハンバーガーの絵が

堂々とそびえる「ザ・ビートバーガースペシャル天使」(1,650円)

同店では「ハンバーガー」(900円)や「チーズバーガー」(980円)といったメニューのほか、小さいサイズで食べやすい「スモールバーガー」シリーズ(17:00まで提供・680円~)など幅広い種類のハンバーガーを提供している。今回いただいた2種類のハンバーガーは、「TBD's Recommend BURGER(ザ・ビートダイナーズレコメンドバーガー)」シリーズ。つまり同店オススメのハンバーガーなのだ。期待せずにはいられない……!

まずは「ザ・ビートバーガースペシャル天使」をオーダー。運ばれてきたハンバーガーは、さながら塔のようにそびえ立つボリューム! 下から順にレタス・タマネギ・パティ・アボカド・フライドオニオン(3個)・目玉焼きとサンドされている。

その高さはおよそ15cm。筆者は困惑した。「これ、どうやって食べれば良いんですか……? 」と店長の今福智仁氏に聞くと、「そのままかぶりついてください」とのご回答。なるほど。これは覚悟を決める必要がありそうだ。

ぎゅっと押して……

ハンバーガーラップに

ハンバーガーを上からぎゅっと押して圧縮し、付属のハンバーガーラップに包み込んでかぶりつく。一口で全ての具材を味わうのはさすがに無理だが、これは旨いぞ!

肉汁あふれるパティの旨みに加え、トマトやレタスがフレッシュさを演出。次いでフライドオニオンのサクサクとした食感、アボカドとタルタルソースのまろやかさも加わり、変化に富んだにぎやかな味わいに。フライドオニオンと目玉焼きは"天使の輪"に見えなくもなく、タルタルソースやアボカドがかもし出すマイルドさも"天使"感を演出している……ように筆者は思った。

その姿は天使が舞い降りたよう!?

ちなみにこの食べ方、持ち方を誤るとあふれ出る肉汁がこぼれてしまうこともあるので注意が必要。もちろん、不安な人はナイフとフォークで食べてもOKだ。

ガッツリ激辛の「悪魔」

「ザ・ビートバーガースペシャル天使」と対を成すハンバーガーが、「ザ・ビートバーガースペシャル悪魔」だ。こちらは見た目のボリュームは「天使」ほどではないように思えるが……。

「ザ・ビートバーガースペシャル悪魔」(1,850円)

「ハラペーニョ(青唐辛子)のスライスと"デスソース"(激辛ソース)が入っています」と今福店長。マイルドな味わいの「天使」に対して、「悪魔」はパンチの効いた辛さが持ち味のようだ。具材は野菜やベーコンのほか、とろけるチェダーチーズとモントレージャックチーズに加えて2枚のパティとボリューム満点だ。

ハラペーニョの存在感に圧倒される

持った時点で辛さが伝わってくる

「悪魔」を両手に持って顔を近づけると、デスソースの酸味のある匂いが鼻をツンと刺す。「とはいえ、商品化されてるんだから、辛さも大したことないでしょ」とかぶりついてみると、脳天を突き抜けるような辛さに襲われた! くちびるもヒリヒリする。デスソースの即効性ある辛さと、ハラペーニョの後からガツンとくる辛さの波状攻撃。一口でノックアウト寸前だ。

しかし、ボリュームたっぷりの肉とチーズで辛さは多少緩和され、次第に辛味にも慣れてくる。辛さだけがウリのメニューではなく、ベーコン・パティ・チーズが織りなす旨みも存分に味わえた。

ちなみに、同店のメニューはテイクアウト可能。夜はアルコールドリンクの飲み放題や、パーティーメニューも提供している。駅直結とアクセスも良いので、ランチに宴会にと幅広く使えそうだ。「ちょっといつもと違う刺激が欲しい」というとき、天使と悪魔が日本橋で待っていることをお忘れなく。