内閣府は6日、2014年12月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値を発表した。それによると、現在の景気とほぼ一致して動く「一致指数」は前月比1.5ポイント上昇の110.7となり、2カ月ぶりに改善した。

一致指数の推移(出典:内閣府Webサイト)

内閣府は、一致指数を踏まえた基調判断を前月の「下方への局面を示している」から「改善を示している」に上方修正したものの、「ただし、基調判断に用いている3カ月後方移動平均のこのところの変化幅は、大きいものではない」との文言を付け加えた。

景気の先行きを示す「先行指数」は前月比1.5ポイント上昇の105.2と、3カ月ぶりの改善。遅れて動く「遅行指数」は同2.3ポイント低下の118.3と、3カ月ぶりに悪化した。

一致指数について個別系列の前月比を見た場合、全11系列(未発表2系列)のうち、生産指数(鉱工業)は1.0%上昇、鉱工業生産財出荷指数は1.8%上昇、耐久消費財出荷指数は7.1%上昇など7系列で上昇。一方、商業販売額(小売額)(前年同月比)は0.3ポイント低下など2系列で低下した。

一致指数の前月差に対する個別系列の寄与度を見ると、全11系列のうち、寄与度がプラスのものは耐久消費財出荷指数など9系列、マイナスのものは大口電力使用量など2系列となった。