俳優でタレントのユースケ・サンタマリアが、1日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ボクらの時代』(毎週日曜7:00~7:30)に俳優・ムロツヨシ、監督で脚本家の福田雄一氏と共に出演し、追い込まれていた時代の苦悩を明かした。

過去の悩みを明かしたユースケ・サンタマリア

2月16日から上演をスタートするミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT featuring SPAM』でタッグを組む3人。ユースケと10年来の付き合いであるというムロは、共演した映画『交渉人 真下正義』(2005年)の撮影を終えた時のユースケの言葉「今、自分の乗っている船をどこに向かって漕いでいるかを毎回確認しなよ」「どこに向かっているか分かっていれば何を言われても大丈夫だから」を紹介すると、当の本人は「覚えていない」と言いながら、「そんなこと何で言ったかというと自分がどこに行っているのか分からなかったからですよ」と思い返した。

ユースケは、ラテンロックバンド「BINGO BONGO」のボーカル・MCとしてデビューし、その後はバラエティタレントや俳優として活躍。今ではその持ち味が多くの人に認知されているが、「どこに行ってもアウェー」と当時はどの現場に行っても劣等感や疎外感を抱いていたという。周囲の「できるのか?」という目を過剰に意識し、「見とけよこの野郎」と奮起。「エネルギーの源が"怒り"しかない。それは悲しいことですよ。"嫉妬"とかもね」と見返してやろうという思いが原動力となっている自分に嫌気が差していたが、最近では「それもありだね!」と楽観的に受けとめるようになった。

また、これまでの活動を経て、「(芸能界は)全部"面白いこと"として成立する」ことを実感したというユースケ。その追い込まれている時代に、ある人物から「(背後に)黒い物がある」と言われて体調を崩してお祓いに行ったり、痩せてもいないのに「痩せたね。げっそりしたね」と言われて血液検査に行ったりしたが、何度検査しても体はいたって健康。周囲の意見に左右される自分をある時から「バカらしくなった」と思うようになり、以来周りから言われたことが実際に起きたら「しゃべってやろう」と仕事に繋げるよう決意。「だから、今の俺は本当に元気!」と明るく呼びかけていた。