世界最大級の総合人材サービス企業であるランスタッドホールディング・エヌ・ヴィーは29日、「ランスタッドアワード 2015 最も働きたい企業ランキング」の結果を発表。同日、東京・国際フォーラムで授賞式を行った。

「ランスタッドアワード 2015 最も働きたい企業ランキング」授賞式

「企業魅力度」を図る世界最大級のアワード

「ランスタッドアワード」は、「勤務先としていま最も人材を引きつける魅力のある企業」を調査選定し、表彰するもの。1999年にベルギーで始まって以来、「企業魅力度」を図る世界最大級のアワードとして高く評価されているという。2015年は日本を含む世界23の国と地域で開催予定。

式典では、最も人材を引きつける魅力のある企業に与えられる「ランスタッドアワード 2015」、外資系企業を対象とした「ランスタッドアワード 2015 海外部門」に加え、「職場環境が快適である」「教育訓練が充実している」などの指標別1位を獲得した各社を表彰。受賞企業の代表者は、ランスタッド 代表取締役会長 兼 CEO マルセル・ウィガース氏より記念トロフィーを受け取った。

1位は人気飲料メーカー「キリン」

「ランスタッドアワード 2015」の1位は「キリンホールディングス」。昨年4位から3ランクアップとなった。

グローバル人事総務担当 グローバル人事室長 佐藤 潤氏は、「並み居る企業の中で1位を受賞できたことは、信じられないことです。当社はグローバルにも事業展開をしておりますが、キリンというコーポレートブランドを認知していただき、様々な商品ブランドを愛していただけたこと、働きたいと思っていただけるということは、一社員としても人事担当としてもこれに勝る喜びはございません。これからも様々なことに対し、一丸となって取り組みたいと思います」と受賞の喜びを語った。

ランスタッド 代表取締役会長 兼 CEO マルセル・ウィガース氏(左) キリンホールディングス グローバル人事総務担当 グローバル人事室長 佐藤 潤氏(右)

2位はキリンと同じく飲料メーカーの「サントリーホールディングス」。人事部長 神田秀樹氏は「エンプロイヤーブランド(企業魅力度)で賞をいただけるということは、我々HR担当に取って非常に光栄なことであります。また、グループ全体の社員や企業ブランドにとっても大事な指標だと思っております」とコメント。

3位は「明治ホールディングス」。人事総務部 部長 今野力氏は「このところ食の安全・安心に関する問題を世間がにぎわせております。弊社グループでも、大変厳しく受け止めておりますが、そのような中で私たちが高品質で安全・安心な商品を、赤ちゃんからお年寄りまでのあらゆる年齢層の皆さまに提供し続けていられるのも、各従業員がそれぞれの立場で食と健康のプロフェッショナルとして業務に取り組んでいるからだと考えております」と述べた。

サントリーホールディングス 人事部長 神田秀樹氏

明治ホールディングス 人事総務部 部長 今野力氏

2015年のランキングでは、4位に「日清食品ホールディングス」が入るなど、食品・飲料メーカーが上位を独占する結果に。大幅なランクアップをした企業としては、「富士フイルム」が昨年38位から6位と初めてトップ10入りした他、「JR東海」が昨年61位から13位、「NEC」が昨年39位から20位に大きく順位を伸ばした。

優秀賞(4~10位)受賞企業の代表者

外資系1位は「P&G」

外資系企業を表彰する「ランスタッドアワード 2015 海外企業部門」では、昨年に引き続き「プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)」が1位に。

ヒューマンリソーシズ アソシエート ディレクター 臼田美樹氏は流ちょうな英語を交えて 「以前は10名程度しかいなかった女性管理職ですが、現在は約35%まで増加しています。これも20年以上に渡り、職場の多様化に取り組んできたこと、また、社員一人一人が理解し合い、ダイバーシティを生かしていくということを日々取り組んできた結果だと思います。今後も男女・年齢・国籍にかかわらず、柔軟な働き方ができるように、そしてその結果、一人一人がやる気を持って努力をできるような環境を作っていけるように社員一丸となって取り組んでいきたいと考えております」とコメントした。

同2位には「ジョンソン・エンド・ジョンソン」、3位は「日本コカ・コーラ」が選出された。

「ランスタッドアワード 2015 海外企業部門」受賞企業代表者