マカオはカジノだけじゃない!

きらきら輝くネオンサイン、ブランドショップが立ち並ぶショッピングモールにヨーロッパ情緒漂う世界遺産の旧市街、グルメ天国・香港の人々も舌を巻く料理の数々……。そんな魅力溢れるマカオだが、24時間営業のカジノがいたるところに点在することもあって、"大人の旅先"の印象が強い。だが、「シェラトン・マカオ コタイセントラル」はそんな雰囲気に一石を投じ、世界のファミリートラベラーから人気を博している。

香港からフェリーで約1時間。香港旅行の際、デイトリップで訪れたことがある人も多いかもしれない。1999年までポルトガル領であり、洋の東西がまさに融合した文化をもつマカオは、カジノの街としても知られ、その収益はラスベガスを超えるという。新市街はカジノを中心に多くの高級ホテルが軒を連ね、今なお建設ラッシュが続き、活力に溢れている。

「シェラトン・マカオ コタイセントラル」は、チェックイン時から子ども向けの"お楽しみ要素"を用意している。どんなバルーンアートができるのかと大人もついつい見つめてしまう

特に海峡を埋め立ててできた「コタイ地区」には、新しい施設が毎年のように登場している。その1つ「コタイ・セントラル」には、シェラトン、コンラッド、ホリデイインの3つのホテルがあり、カジノ、ショッピングモール、多数のレストランが隣接。ここだけで十分遊べる広大なリゾートを形成している。すぐ隣にはやはり広大な敷地面積を誇る商業コンプレックス「ベネツィアン」があり、このエリアのすべてを体験するなら1泊ではとても足りない。そこへ新たに加わったのが、シェラトン・マカオのキッズプログラムで、マカオで初めてのファミリー向けプランとして注目を集めているという。

まず、チェックインするところから、子どもたちが喜ぶ仕掛けが始まる。レセプション前の広場の一角に設置された「Jungle Hut」では、チェックイン手続きの間にキッズへポップコーンやキャンディーなどをプレゼント。バルーンアートを目の前でちゃちゃっと作ってくれ、それを眺めながら楽しく待つことができる。

さらに続くお楽しみは、お部屋。ドリームワークスの映画でおなじみの『シュレック』『マダガスカル』『カンフー・パンダ』がテーマの子ども部屋付きスイートは、入った瞬間大人も思わず「わぁっ! 」と歓声をあげてしまうこと必至。カラフルな二段ベッドにキャラクターのクッション、小さな子ども用ドロワーにはキッズサイズのスリッパとバスローブが収まっている。バスルームも完全に子ども仕様。バスタブやトイレは大人用よりも少し低いものが設置され、洗面台には踏み台も用意。アメニティにも箱にテーマキャラクターが描かれているほか、これまたキッズサイズの歯ブラシにキッズ用バスプロダクツが。子ども向けDVDなども用意されているといい、とにかく子どもたちが快適に過ごすことができる子どものための部屋なのだ。

子ども部屋付きスイートは、自宅の子ども部屋にいるようなくつろぎ感が。大人の部屋はほかのスタンダードルームと同じ

コップを落としてもプラスチックだから大丈夫

シュレックと朝ごはん

「ドリームワークス・オールスター・パレード」や「シュレックファースト」といったお楽しみ要素が盛りだくさん!

お楽しみはまだまだある。毎日午後3時にはコタイ・セントラルのショッピングモール内をキャラクターたちがパレードする「ドリームワークス・オールスター・パレード」のほか、プールサイドのカバナにもキャラクターのペイントがされている。そして極め付きは、キャラクターたちと一緒に写真も撮れる「シュレックファースト」。その名からもわかるように、「シュレック+ブレックファースト」、つまりシュレックなどのキャラクターたちが登場する朝食ブッフェである。「……別に、シュレックとかファンじゃないし」などと斜に構えた大人だって、次々とテーブルを訪れてくれるキャラクターたちにだんだん興奮してくることは請け合い。ハッと気づけば『マダガスカル』のアレックスと一緒に、満面の笑顔とピースサインで写真におさまっていることだろう。とにかく次から次へとキャラクターが登場するため、料理をとりにいくヒマもないほど。

ブッフェ台を見ると、パンダ顔の点心! パンダ模様のパンもあった。芸が細かい

だが、洋食、和食、中華まで揃い、卵料理やヌードルステーションもあるかなり豪華なメニューなので、ここは家族で分業してでも食べまくりたい。ちなみに、シェラトン・マカオコタイ セントラル宿泊者なら100HKドル(約1,550円・税別)という金額もかなりうれしい。

日本からはマカオ航空直行便があるほか、2016年には香港とマカオをつなぐ橋も完成するといい、香港経由でもますます気軽に訪れることができるようになるマカオ。日本から行ける近場の子連れ海外旅行先としてリストに加えたい。