リクルーティング スタジオはこのほど、「2014年ベスト・オブ・名字」を発表した。

同ランキングは、「名字由来 net」アプリと「名字由来 net(Web)」から「2014年 年間名字アクセスランキングベスト100」の上位30位(310万アクセス)の名字で、なりたい名字をユーザーに投票してもらい決定したもの。投票期間は、12月4日~14日だった。

「2014年ベスト・オブ・名字」を発表

「2014年ベスト・オブ・名字」には、「小鳥遊(たかなし)」さんが輝く

「2014年ベスト・オブ・名字」に輝いたのは、「小鳥遊(たかなし)」さん。「2013年ベスト・オブ・名字」に続いて連覇を達成した。「小鳥遊」は全国におよそ40人の珍しい名字で、「高梨」姓からの転化といわれている。天敵の鷹がいなければ小鳥が遊べるという意味から、このような漢字表記で「たかなし」と読む。

有名人では、「2014年 年間有名人アクセスランキングベスト100」の11位にランクインした「小鳥遊しほ」氏がいる。また、キャラクターなど架空人物に使われることが多いことから、一般的な関心の高さもうかがい知れる結果となった。

2位の「神」さんは、2013年の3位からランクアップ。「神」は、全国におよそ1万6,600人みられ、37%(およそ6,200人)が青森県に在住している。「神」姓は出雲大社から出た諏訪神家の子孫という説があり、青森県の諏訪神社は江戸時代の初めより、藩主から民衆に至るまで崇敬されていた。

3位は全国人数およそ76万2,000人で昨年6位の「佐々木」さん。上位は比較的珍しい名字がランクインする中で、「佐々木」が3位になった理由の1つに、「名字が珍しく、読み間違えられることが多かったので、100均でハンコが売っていて、なおかつ読み間違えられることが無い名前に憧れます」というユーザーからの声もあった。昨年2位の「勘解由小路」さんは7位となった。

ベスト10以内の名字を見ると、1位「小鳥遊」さん、4位「一」さん、5位「水卜」さん、6位「小保方」さん、7位「勘解由小路」さん、8位「剛力」さんの6件が全国人数1万人以下の名字であり、珍しい名字に興味や憧れを持つ人が多いという結果となった。また、昨年のベストテンで、今年も投票の対象となった名字はすべて15位以内となり、継続して人気がある。

今回の投票の結果から、珍しい名字に憧れを抱くユーザーがみられる一方で、珍しい名字の人は人数の多い名字に憧憬することがわかった。同社では、およそ30万種の名字が存在する日本であるためといえる、と分析している。