そろそろ年賀状を出すにもギリギリの時期になってきた。すでに元日には間に合わず、これから慌てて作り始めるものぐさな人もいると思うが、その際に悩むのが年賀状の裏面に何と書くか、である。
「あけましておめでとう!」や「賀正」「今年もよろしく」では普通すぎるし、かといって奇をてらうにも正月に使えそうなボキャブラリーは限られている。
そこで、おすすめしたいのが「他の国の言葉で挨拶を書く」という裏ワザだ。もちろん、英語ではない。「Happy new year」なんて普通だし、もう日本語みたいなものだしね。調べたら意味がわかるけど、調べないとちょっとわからない程度に非日常な言語をチョイスするのが良いだろう。
何だったら、読めないことを前提に、挨拶以外にも思い切った内容のフレーズを色々書いてみるのも面白い。たくさん届く年賀状の中で、確実に目に留まるはずだ。
ということで、アラビア語でのフレーズを紹介しよう!
インパクトは抜群のアラビア語
教えてくれたのは、エジプト・アラブ共和国出身のファーティマさん。まずは定番の「あけましておめでとう」から聞いてみる。ファーティマさん、アラビア語でどう書くんですか?
……どうだろう。これがアラビア語の「あけましておめでとう」だ。一応、音声での発音としては、「クッル アーム ワ アントゥム ビハイル」と読むのだとか。
また、「今年もよろしくお願いします」というのも日本では定番フレーズだが、実はエジプトではあまり使われない言い回しだという。
「エジプトでは1月1日はただの平日なので、特に何もしません。あえて言うなら今年ではなく"来年もよろしく"となります。いわゆる"お正月"は毎年変化しています」(ファーティマさん)
ということで、「来年もよろしくお願いします」だとこうなる。……日本だと微妙に意味がおかしいことになるが、ま、フレーズとしてはエジプトなので、そっちに合わせたということにすればOKだろう。別に正月からすでに来年のことをよろしくお願いしても問題はないわけだし。
アラビア語は想像以上に見た目がややこしく、もはや我々の目には意味どころか、どこで文字が切れているのかすらわからないが、だからこそインパクトは抜群。見た人も「えっ!?」となって、即座にメールが飛んでくること間違いなし。そこから話が盛り上がってさらに交流が深まるなんてこともあるかも?
最後に、定番のフレーズに加えて、「普段はなかなか言えないフレーズ」も紹介しよう。
こちらのフレーズ、意味は「残業代を払ってください」となる。サービス残業ばかりの職場の上司に送る場合は、こっそり付け加えておくと、ちょっとスッキリするかもね。
さらに、世界中で大ヒットした「アナと雪の女王」で使われていた、おなじみ「ありのまま」というフレーズは、アラビア語だとこうなる。
ただし、実際に映画で使われたアラビア語はこっち。これは「あなたの秘密を知らせて」という意味になるのだ。これはこれで年賀状に添えておくと面白いフレーズである。もしかすると、相手がしっかり意味を調べて、何か秘密にしていたことを教えてくれるかも?
年賀状の内容をこれから考えるという人は、せっかくなのでアラビア語にトライしてみてはいかがだろうか。