「共働きだから大丈夫」と思っているとなかなか貯金が増えない!?

共働き世帯の場合、子供ができたら急に家計が厳しくなり、貯金ができなくなったという話をよく聞く。確かに子供の費用が別途かかるのは確かだが、実は他にも理由がある。今回は、子育て中の共働き世帯向けて「お金をためるコツ」をファイナンシャル・プランナーの菅田芳恵さんに解説していただく。

自由に使えるお金はないと考える

「両方が働いているから金銭的には大丈夫」という安心感が夫婦2人にあると、お互いが自分のお金を自由に使ってしまいがちに。実は、これが共働きの世帯が陥る落とし穴なのです。子供の費用は妻が出すから、夫が出すからと、誰が負担するかきちんと決めないままだらだらと今までの延長で家計を管理していると、「子供の教育費がない! 」と将来大変なことに。まずは、子供のお金は誰がだすのかという費用負担、そして年々増えていく教育費も含めてきちんと話し合うことがポイントです。

家族が増えると、当然のように衣食住すべてにおいて出費が増えていきます。特に大きな出費が保育園の費用です。認可外の場合、時短勤務をしているとお給料の大半が消えてしまうこともありえます。仕事が忙しいときには、延長保育で別途費用がかかることも考えられます。

また、子供用の玩具に関しても考え直してもらいたいところです。自宅に玩具の山ができていませんか。一つ一つは安くても、積もり積もって結構な額になっていることも珍しくありません。

共働きだと経済的に余裕があり、子供ができるまでは生活費以外にそれぞれが自由に使えるお金があったかと思います。あまり考えずに買い物をすることもあったのではないでしょうか。しかし、子供ができると生活費プラス上記に記載したような子供にかかるお金が必要となります。

さらに、自分たちの老後資金や子供の教育費用の貯金もふやさなければいけません。結果、自由に使えるお金など1円もないのです。それを今までと同じように、生活費と月々の決まった貯金以外の余ったお金を自由に使っていたのでは、当然貯金をふやすことはできません。

共働きで子供ができた場合、自由に使えるお金はもうないと覚悟をしてください。これからは、自分のためだけではなく、家族のため、子供のためにお金を上手に使うことが必要。

まずは、お菓子や玩具の出費も馬鹿にせずきちんと見直し、子供の教育費を今から貯金するようにしましょう。