Q.年賀状関係のアルバイトをしたことはありますか?

年末年始の短期バイトとして、特に学生に人気のあった年賀状のアルバイト。今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、年賀状関係のアルバイトをしたことはあるか聞いてみた。年末年始を郵便局で過ごした人たちのいろいろな苦労話、この季節にご一読下さい。

Q.年賀状関係のアルバイトをしたことはありますか?

はい 16.3%
いいえ 83.7%

Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)バイト経験の中で印象的だったできごとを教えてください

■どんなお仕事?
・「アルバイトなのにちゃんと講習を受けたのには驚いた」(41歳女性/医療・福祉/専門職)
・「大量のハガキの山を目にしたこと」(33歳女性/金属・鉄鋼・化学/専門職)
・「年末はおそろしく大変」(27歳女性/小売店/営業職)
・「仕分け作業が、立ちっぱなしでつらかった」(23歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「やればやるだけ、仕事が回される……仕事が遅い人でも給料は同じ」(32歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「仕分けと配達では差がある、仕分けの方が楽」(43歳男性/建設・土木/営業職)
・「年代を問わず働いていた」(29歳女性/その他/販売職・サービス系)

■仕分けで知った、こんなこと
・「仕訳の作業で達筆すぎて読めなかった」(33歳女性/その他/その他)
・「子供の書いた字はよめない」(23歳男性/団体・公益法人・官公庁/専門職)
・「日本中の住所を覚えた」(38歳女性/情報・IT/技術職)
・「郵便番号別に分けるので、都内の郵便番号と区をある程度覚えてしまう」(41歳女性/マスコミ・広告/事務系専門職)
・「年賀状の仕分けをしていて、弁護士さんのお宅には年賀状が大量に届くと知ったこと……ものすごい量だった」(28歳女性/団体・公益法人・官公庁/技術職)

■厳しい配達のお仕事
・「大雪が降って、坂道とか登るのが大変だった」(41歳男性/情報・IT/営業職)
・「宅配のバイト……寒い中、宅配して金のありがたみがわかった」(32歳男性/金融・証券/専門職)
・「配達先に、有名作家さんの家があった」(32歳男性/小売店/事務系専門職)
・「バイト終了後に、刑事が家に来て、一緒にバイトで働いていた人間についてあれこれ話を聞いていった……後で聴いたところによると、配達すべき年賀状を川に捨てたらしい」(54歳男性/電機/技術職)

■楽しかった思い出
・「20年近く前なので記憶がほとんどないです……おやつタイムがあったのが楽しかった」(41歳女性/金融・証券/秘書・アシスタント職)
・「はじめてのアルバイトだったので、ドキドキしていたが、教えてくれる人が優しい人ばかりだったので、こんな仕事なら楽しいなと思った」(33歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「社員のおじさんが良い人で、毎日飲み物代120円をくれた」(26歳女性/医療・福祉/事務系専門職)
・「休憩時間に職員さんと一緒に有馬記念を見た」(35歳男性/機械・精密機器/営業職)
・「三が日に勤務したら帰る時に社員さん有志が自腹でクオカード1,000円分を買って渡してくれた事があった」(37歳女性/人材派遣・人材紹介/販売職・サービス系)

■年賀状バイトあるある?!
・「バイトを管理する担当のお兄さんがカッコよくもないのに人気があったこと」(35歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「正規職員の人ですごくハガキの仕分けが遅い人がいて他の職員に馬鹿にされていたこと」(31歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「食堂のテレビがいつもNHKになっていたこと」(30歳男性/機械・精密機器/事務系専門職)/p>

■総評
年末年始の風物詩ともいえる年賀状のアルバイト、したことがあると答えた人は16.3%と結構な割合となった。5~6人に1人はやったことがあるという計算になる。

アンケートの回答から年賀状バイトの実態が少しだけ見えてきた。まず、仕分け組と配達組に分けられ、しっかりと講習を受ける。「仕分けは立ちっぱなしでつらい」という意見もあったが、実は配達よりはラクなようだ。大量のハガキの山を決められた期日までに確実に処理しなければならず、とにかく根気と体力のいる仕事で「年末はおそろしく大変」という声もあった。「休憩室で仮眠をとる人が多い」という意見から想像するに、昼夜問わず缶詰め状態で作業が行われているのかもしれない。

バイト中の印象深い出来事を聞いた。仕分け組は、「子どもの字」「達筆すぎる字」など、とにかく読みにくい宛名が印象に残っているようだった。また、郵便番号や日本の地名に詳しくなれる、なんてちょっと羨ましい能力を身につけた人もいた。「弁護士の家には大量の年賀状が届く」なんて社会の法則を発見した人も。

配達組は、大雪が忘れられないようだ。雪の中の配達は本当に大変で、「お金のありがたみを知った」なんて正しい労働経験をした人もいた。また「一緒にバイトしていた人が、配達すべき年賀状を川に捨てて、警察がきた」なんて、話題になった例のあの事件?! と思わせる回答もあった。

バイト中の楽しかった思い出を語ってくれた人もいた。「休憩時間に有馬記念を見た」「三が日に働いたら、クオカードのお年玉をもらった」なんて、年末年始のバイトならではのエピソードも。中には「一番忙しい元旦に40度の熱が出て、年賀状配達のバイトを休んだ」という、ちょっと悲しい逸話もあった。

家にやってきたハガキには、送った人の気持ちだけでなく、仕分けた人や配達した人たちの苦労も乗っている。年賀状を手にしたら、そんなことをちょっとだけ想像してみてほしい。

調査時期: 2014年12月8日~2014年12月9日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性127名 女性173名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート